tokyokidの書評・論評・日記

tokyokid の書評・論評・日記などの記事を、主題に対する主観を明らかにしつつ、奥行きに富んだ内容のブログにしたい。

日記190221・タミフル服用記

日記190221・タミフル服用記 二月初旬、五駅ほど電車に乗って用足しに出掛けた。発車間際に若い女が乗ってきて私から四席くらい離れたところに座った。あきらかに風邪を引いていて、派手にゴホンゴホンと大きな咳を連発していた。ひどい咳だった。にもかかわ…

日記190211・ローストビーフ談義

日記190211・ローストビーフ談義 作家の檀一雄は料理好きで知られた。この人の著書に「檀流クッキング(中公文庫)」があり、計量を一切記載しない男の料理の数々が披露される。なに実際にこの本の示すとおりに数々の料理を男の私が作ってみれば、ちょっとし…

日記190201・慶応大学病院の思い出

日記190201・慶応大学病院の思い出 東京・信濃町にある慶応病院には、忘れられない戦後すぐの記憶がある。昭和21年の暮のことだったと思う。敗戦からまだ一年ちょっとしか経っていなかった。 その日私は小学校の5年生だったと思うが、母に言いつけられて一斗…

日記190121・女のおしゃれ

日記190121・女のおしゃれ 女性は美しくなければならない。心も外見も。老いも若きも。その上自分の個性もそれとなく主張しなければならない。 日本人はよほど群れるのが好きなのか、それが安心できるのか、ファッションもみんなと同じ、右へ習え、だ。黒い…

日記190111・今年のおせち

日記190111・今年のおせち どちらさまも同じだっただろうが、昨年は9月末くらいから拙宅におせち料理の勧誘広告が DM で舞い込んだ。HP でもこの種の広告がずらり並んだ。いくら近年みな気が早くなったといっても、これは常軌を逸した季節外れの早さだった。…

日記190101・明けましておめでとうございます

日記190101・明けましておめでとうございます 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 日本人なら年の初めはこう言わなくては気が済まない。いやさ、気持ちが悪い。最近は朝夕の挨拶はしないし、目を合わせても目礼もしない人が…

日記181221・今年のクリスマス

日記181221・今年のクリスマス 私も八十ン年の生涯にわたって毎年クリスマスを見てきた。もう戦前のクリスマスの様子を覚えている人は少なかろう。戦前のクリスマスは、教会で集まるだけだった。その場合信者同士のプレゼントの交換はあったように思う。それ…

日記181211・ステーキ談義

日記181211・ステーキ談義 師走だからといって景気悪い話ばかりでは気が滅入る。うまい話もしよう。今回は私がご馳走のひとつに入れるステーキの話だ。日本人には比較的馴染みの薄いローストビーフもいずれ言及する機会もあるだろう。きょうはステーキだ。 …

日記181201・二十万欲しい

日記181201・二十万欲しい 年の瀬を控えて切実な話である。昔買物は「掛け買い」が普通だった頃、掛け買いのできる家庭の支払いは年二回、盆と暮だった。したがってたいていの商人の大晦日というものは掛け取りに走り回って、家に落着くのが夜中の12時、つま…

日記181121・テレハラ

日記181121・テレハラ このところまたよく勧誘電話がかかってくるようになった。いわゆる詐欺電話ではなくて、当方には用もない化粧品などの売込み電話である。 先日の女勧誘員がしつこく電話してくるので、とうとう家内が扱い兼ねて私に電話をまわしてくる…

日記181111・筍、鶏卵、鳥肉

日記181111・筍、鶏卵、鳥肉 いったい今の人は「親子丼」の意味がわかっているのだろうか。最近そんな疑問が湧いてきた。 三題噺めくが、この間テレビのバラエティー番組を見ていて仰天した。その番組に呼ばれるゲストは、東大ほか官学在学中の俊優大学生と…

日記181106・はるばる来たぜ函館へ(続)

日記181106・はるばる来たぜ函館へ(続) 函館に来たのがそんなに嬉しいか、なぞと言ってくださるな。変り易いのは女心に秋の空。私どもが滞在していたときにはこんなに天気が良かったのだが、帰京したら途端に函館は寒くなって冷たい雨が降った。私どもは今…

日記181031・はるばる来たぜ函館へ

日記181031・はるばる来たぜ函館へ それが実は「はるばる来た」という気がしないのである。先日新幹線で函館へ行ってきた。ことの起りはアメリカからレールパスを持った友人が拙宅に泊りにきたことからだ。せっかく日本全国を JR で回ることができるパスを持…

日記181021・ゆとりーとライン

日記181021・ゆとりーとライン 名古屋に「ゆとりーとライン」と称する軌道型定期路線バスがある。写真でおわかりのとおり、街の道路上にバス専用軌道を作って、その上に路線バスを走らせる。鉄道よりも簡便でかつ車体も軽いから、建設費もメンテンナンス費も…

日記181017・【臨時号】 八十路過ぎても

八十過ぎても 日記181017・【臨時号】 八十路過ぎても 本日からブログの方式が変りました。画面も変りましたから、読者諸賢におかれましても容易に認識なさったことと思います。ですが読者諸賢の操作はいままで通りです。読者諸賢の設定はなにも変える必要が…

日記181011・カステラ一番

日記181011・カステラ一番 敗戦から73年が経った。その戦後五年ほど経ったころだろうか。街頭にテレビ受像機が据え付けられて、人がたかって見るようになった。その頃はもちろんモノクロである。同時に民放も始まって、それまで国営の NHK 一辺倒だった放…

日記181001・PDCA

日記181001・PDCA 前回に引続きローマ字の四字熟語で恐縮だがご勘弁を願いたい。近頃は若い者が「夢、夢」と騒ぐ。夢を持っていない者はまるで人生の敗残者と言わんばかりだ。果してそうだろうか。 ★夢なんて寝て見るものさ幻さ(謝) という川柳もある…

日記180921・JSKS

日記180921・JSKS 私がまだ現役の頃、勤務先の都合で英国に駐在していたことがあった。1977年頃のことだが、次のような出来事があった。 ロンドンのヒースロー空港でのこと。場内のターミナルビルはいくつかあって、私たちは乗換えのためにほかのターミ…

日記180911・駿府の安田屋本店

日記180911・駿府の安田屋本店 日本のいいところは、まだ古き良き時代が残っていることだ。蕎麦は国民食ともいうべき食べ物だ。嫌いな人はあまりいないだろう。でも作る方からいえば、蕎麦ほど店によって味の違うものもない。それは蕎麦そのものだけでなく、…

日記180901犬の次は人間のいじめ

180901・犬の次は人間のいじめ 8月21日は、あの暑さで気がついたら期日を過ぎていた。已むなく夏休みをいただくことにして一回分抜かしました。申訳ありません。 で、こんな話を聞いた。ある老婦人が小さな愛犬を抱いてドッグランに行った。犬を遊ばせている…

日記180811君は8月15日を覚えているか

日記180811・君は8月15日を覚えているか 君は一九四五(昭和二十)年八月十五日の敗戦の日のことを覚えているか。その前後、戦中戦後の飢餓のことも覚えているか。 我が家では、田舎に引越した祖父の家に疎開していたから、戦中はまだ食べものがあった。戦後…

日記180801・東芝の次は三菱?

日記180801・東芝の次は三菱? 21世紀は日本の世紀、と言ったのはどこの誰だったのか。この言葉とは裏腹に、1995年くらい以降の日本はバブルはじけて以来浮かぶ瀬もない。さすがのマスコミもいまでは「バブルはじけて何年」という言い方をしなくなった。世の…

日記180721・巻き爪

日記180721・巻き爪 爪は病院の診察科でいうと皮膚科の担当だそうだ。その爪で「巻き爪」という病気がある。主として加齢によるらしいが、爪が著しく変形してしまうのである。足の親指を例にとっていうと、二つに折れて真ん中が盛り上がってしまったり、ひど…

日記180711・あんパン

日記180711・あんパン 人は老いると味覚が幼時に返るというが、それは本当らしい。あんパンの嫌いな子供は存在しないと思うが、三途の川を目前にしたこちとらも最近はとみに・あんパンを食う頻度が高まってきた。現役のときはこんなことはなかったことなのに…

日記180701・大田南畝と岸本水府

日記180701・大田南畝と岸本水 読者諸賢は大田南畝と岸本水府をご存じだろうか。大田南畝(寛延2・1749年生、文政6・1823年没)は江戸時代の狂歌詠みで、唐衣橘洲(からころもきっしゅう)・朱楽菅江(あけらかんこう)と共に狂歌三大家と呼ばれた人。岸本水…

日記180621・こっとう屋の店先

日記180621・こっとう屋の店先 ほんとうは題名もきちんと「骨董屋」と書きたいところだ。だがいまの若い人は漢字が読めない。で「ほね・・・・・あとは何と読むの?」と訊かれても困るからこう書いているだけだ。 骨董屋と古道具屋の違いは、商品そのものが…

180611・飲んべえの・・・・・

日記180611・飲んべえの・・・・・ ★飲んべえのメシというたは酒の事(謝) これは川柳だが、江戸時代に盛んだった狂歌にもこういうのがある。 ★げに酒は愁をはらふはゝきとてたはこともはく青反吐もはく(宿屋飯盛) 汚い句だが、酒飲みの真実を言い当てて…

日記180601・第三の必読書

日記180601・第三の必読書 今回、これはひどい、という本を取り上げる。大げさではなく国の存亡に係る根本の話だ。先日「必読二冊」として「日本中枢の崩壊、古賀茂明著、アルファ新書」と「儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇、ケント・ギルバート著、講…

日記180521・決済で見る通販本気度

日記180521・決済でみる通販本気度 英語で「人生を複雑にする」といえばいい意味ではない。だが好むと好まざるとに拘らず世の中は複雑になっていく。以前はモノを買えばその時点で現金で払えばよかったが、いまでは信用という決済手段が加わって、世の中は複…

日記180511・コメのメシ

3日記180511・コメのメシ 人類が採集生活を捨てて農耕生活に入ってからまだ一万年経っていないそうだ。その筋の人の話である。コメが日本に入ってきたのは弥生時代になってからだ。それでも数千年の歴史があることになる。この期間、私どもはコメをナマで食…