tokyokidの書評・論評・日記

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日記180801・東芝の次は三菱?

tokyokid2018-08-01

日記180801・東芝の次は三菱?
 21世紀は日本の世紀、と言ったのはどこの誰だったのか。この言葉とは裏腹に、1995年くらい以降の日本はバブルはじけて以来浮かぶ瀬もない。さすがのマスコミもいまでは「バブルはじけて何年」という言い方をしなくなった。世の景気は悪くなる。物価は上がる。少子高齢化は進む、若い人の働き口はない。八方ふさがりとはこのことだ。再来年には二回目の東京オリンピックが開催されるが、それまでに景気は上向きそうもない。であるとすれば四半世紀にわたる景気下降という未曽有の事態に日本は追い込まれることになる。
 企業業績も目をおおいたくなるほどだ。すでに日産自動車はフランスのルノーに売却された。シャープも台湾企業に売られた。製薬一位の武田製薬も、取締役陣は外人一色。日本ペイントシンガポールの華僑に本丸を乗っ取られたとニュースになった。東芝アメリカの原子炉メーカーを買収したのが大失敗で、現在懸命に資産の切り売りでなんとか乗り切ろうとしている。その結果家電名門の東芝ブランドを中国企業に売り渡す交渉のニュースが何度も流れている。もう売れてしまったのかも知れない。
 次に外国に身売りされる大企業はどこか。多分三菱自動車だろう。この会社に限らず、三菱グループ会社はこのところ不祥事続きである。トラックが走行中にタイヤが外れて母子を殺した事件、建造中の豪華客船で大火事を出して納期を守れず大損害を出した事件、自動車の生産ラインでデータの偽装が明るみにでてしまった事件。この事件がもとになって、とうとう三菱自動車日産自動車の傘下に入ってしまった。ということは、三菱自動車ルノーの傘下に入ってしまったことに等しい。もともとルノーは日本の軽自動車の生産技術がノドから手が出るほど欲しかったのだから、これはなるべきしてなった路線ではなかったか。
 かくして三菱自動車は、東芝の後塵を拝することになって、日産つまりルノーに呑み込まれるのは目に見えている。経営者もいない、技術者もいない、なにより主義主張を明確にできる企業人がいない。日本企業の凋落というより没落を見る思いがする。戦後本田宗一郎井深大盛田昭夫土光敏夫稲盛和夫など、戦後日本の工業再興の担い手だった人々の後継者はもうでてこないのか。日本の工業界は、なんとかしてこの悪しき予想を裏切ってほしい。□
(写真はネットから借用)