日記180721・巻き爪
日記180721・巻き爪
爪は病院の診察科でいうと皮膚科の担当だそうだ。その爪で「巻き爪」という病気がある。主として加齢によるらしいが、爪が著しく変形してしまうのである。足の親指を例にとっていうと、二つに折れて真ん中が盛り上がってしまったり、ひどいのになると爪が上を向いてしまったりする。こうなると爪切りも自分ではしにくくなる。矯正器や手術という方法もあるが、場所が場所だけに矯正器をつけて靴を履くわけにもいかないし、手術も億劫だ。痛くなければそのまま爪さえ切ってもらえれば一番いいのである。
問題はこうなったとき、爪を切ってくれる人がいないことだ。場所が場所だけに、他人に切ってもらうにしても、深爪をしたり、下の肉を切られたりしたら大変痛い場所なのである。世にマニキュアといって、美容を目的としてその一環として爪を切ってくれる店はいくらもあるが、彼らはふつう巻き爪を処理する技術は習っていない。程度にもよるだろうが、だから大抵の店では巻き爪切りに対応できない。もちろん病院の整形外科でもただ爪なんぞ切ってくれない。平塚のさる地域病院では看護相談室というのがあっていろいろな相談に乗ってくれるが、そこでも巻爪を切るだけの外部施設の情報はないということだった。
そして真の問題はこの巻き爪を切る技術者がいないことである。この技術の名前すらない。頭髪なら理容師、美容師など、前述のマニキュアならマニキュア師などと普通名詞がすでに存在しているが、この巻き爪を切ってくれる人がたとえ居たとしても、技術名がないから職業別電話番号調べをすることもできない。首都圏のような人口密集地でも、この巻き爪専門の爪切り師を見付けるのは大変だ。
私は幸いにして70キロ離れた町に「爪専科」という専門の爪切り師をみつけた。爪切り料金は理容代金よりだいぶ高いし、電車賃もかなりかかるしでなかなか痛い出費だがやむを得ない。定期的に通うしかない。□
(写真はネットから借用)