tokyokidの書評・論評・日記

tokyokid の書評・論評・日記などの記事を、主題に対する主観を明らかにしつつ、奥行きに富んだ内容のブログにしたい。

2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

書評・理科系の作文技術

書評・★理科系の作文技術(木下是雄著)中公新書【あらすじ】 本来この本は、自身物理学者であるところの著者が、(本来それほど頻繁に文章を書く習慣のない)理科系の人が必要にせまられて文章を書く際の注意事項をまとめたものと思われる。著者は東京大学…

書評・鉄道旅行のたのしみ

書評・★鉄道旅行のたのしみ(宮脇俊三著)集英社文庫【あらすじ】 子どもはだれでも電車や列車などの鉄道乗物が好きだ。大人になっても鉄道が好き、という人も多いだろう。本書は連載された記事をまとめたもので、前半の「鉄道旅行のたのしみ」は昭和五六年…

書評・ボクラ少国民と戦争応援歌

書評・★ボクラ少国民と戦争応援歌(山中恒著)朝日文庫【あらすじ】 山本有三の詩に「心に太陽を持て」というのがある。「唇に歌を持て」と続く。読んだ文章をたやすく忘れてしまうことがあっても、人はいちど覚えた歌をそう簡単に忘れはしない。とくに子ど…

書評・てんとう虫が走った日

書評・★てんとう虫が走った日(桂木洋二著)グランプリ出版【あらすじ】 本書には「スバル360開発物語」の副題がつく。昭和三十三年(一九五八)五月に発売され、昭和四五年(一九七〇)五月に累計三十三万台余りの生産・販売が終了した「往年の名車・ス…

書評・アメリカの心

書評・★アメリカの心(ユナイテッド・テクノロジーズ社新聞広告、岡田芳郎、楓セビル、田中洋共訳)学生社【あらすじ】 本書は一九八〇年(昭和五五)前後に、アメリカの製造業者ユナイテッド・テクノロジーズ社(以下UT社)が、経済紙のウォール・ストリー…

書評・明治の東京生活

書評・★明治の東京生活(小林重喜著)角川選書【あらすじ】 副題には「女性の書いた明治の日記」とあり、また「明治のサラリーマンの家庭の日常」ともある。後世からみて、昔の世のこまごまとした日常生活は、なかなか記録に残りにくいので、日本人の記録好…

書評。誰か「戦前」を知らないか

書評・★誰か「戦前」を知らないか(山本夏彦著)文春新書【あらすじ】 日本で「戦前」といえば、第二次世界大戦(太平洋戦争)以前のことである。日本が真珠湾攻撃で対米戦争の口火を切ったのが昭和十六年(一九四一)十二月八日、日本国を全面的に焼け野原に…

書評・マリリン・ノーマ・ジーン

書評・★マリリン・ノーマ・ジーン(グロリア・スタイネム著)ニューアメリカンライブラリー社刊ペーパーバック/邦訳・「マリリン」グロリア・スタイネム著、道下匡子訳、草思社刊【あらすじ】 昭和生れが一億人を割った平成十九年の現在でも、死んでから半世…