tokyokidの書評・論評・日記

tokyokid の書評・論評・日記などの記事を、主題に対する主観を明らかにしつつ、奥行きに富んだ内容のブログにしたい。

2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

書評・スローカーブを、もう一球

書評・★スローカーブを、もう一球(山際淳司著)角川文庫【あらすじ】 この本は「スポーツもの」に分類される。内容は、高校野球に題材を取った「八月のカクテル光線」、プロ野球屈指の大投手・江夏の勝負を描いた「江夏の21球」(スポーツ雑誌・ナンバー創…

書評・ガリヴァ旅行記

書評・★ガリヴァ旅行記(スウィフト著・中野好夫訳)新潮文庫【あらすじ】 最初の第一篇、第二篇がむしろ子ども向けのお伽話として有名なこの本は、もともと歴とした大人向けの、それもかなり知的ゲームを楽しむことのできる高級な本である。全体は次の四篇…

書評・ジャズ

書評・★ジャズ(油井正一著)新潮文庫【あらすじ】 副題に「ベスト・レコード・コレクション」とある。著者の油井正一は、著名なジャズ評論家として知られた。本質的にこの本は「ジャズ・レコードのカタログ」である。著者からみて名演奏のジャズ・レコード…

書評・大相撲ちょっといい話

書評・★大相撲ちょっといい話(小坂秀二著)文春文庫【あらすじ】 戦前・戦中から平成に至るまでの、大相撲に登場する力士について、放送中継する立場のアナウンサーからみた「いい話」を書いた本。ここにでてくる力士名を、目次からだけでも抜書きすれば、…

書評・苺の季節+

書評・★苺の季節(コールドウェル著・杉木喬訳)角川文庫+tokyokidの「人生最初で最後でないジャム作り」【tokyokidの「人生最初で最後でないジャム作り」・本文】 生まれて初めてジャムを作ってみた。結論からいうと、苺のジャム作りとはこんなに簡単なも…

書評・零の発見

書評・★零の発見(吉田洋一著)岩波新書【あらすじ】 副題として「数学の生い立ち」とある。函数論の権威として知られた著者が「数学を知らないまったくの素人だけ」を念頭に置いて、数学を材料とした通俗的読物集として書かれた。以上は著者による「はしが…

書評・新聞社

書評・★新聞社(河内孝著)新潮新書【あらすじ】 副題に「破綻したビジネスモデル」とある。内容は膨大な販売経費を注ぎ込んで保持されている「世界に冠たる」宅配制度のおかげで、いまはまだ日本の家庭に日々配達される新聞の(近い?)将来に於ける危機存…