tokyokidの書評・論評・日記

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日記181011・カステラ一番

tokyokid2018-10-11

日記181011・カステラ一番
 敗戦から73年が経った。その戦後五年ほど経ったころだろうか。街頭にテレビ受像機が据え付けられて、人がたかって見るようになった。その頃はもちろんモノクロである。同時に民放も始まって、それまで国営の NHK 一辺倒だった放送が、当時はまだ珍しかった CM が入るようになって、物珍らしさに人目を引いた。
 それで「カステラ一番、電話は二番、三時のおやつは文明堂・・・・・・・」とヘンなぬいぐるみを使って、テレビだから絵に動きを入れて、しかしいまでも懐かしいぬいぐるみの熊だか猫だかの踊るコマーシャルで、カステラの文明堂がでてきた。ま、カステラの老舗といえば福砂屋か文明堂だろうが、この CM で文明堂は一挙に知名度を上げたと思う。
 そのころのカステラは箱に入れた一本の巨大なカステラとして売っていた。それがやがて何切れかに切ったものが一本分箱に入るようになり、それがまた一切れづつセロハンで包装されるようになった。いまは一切れづつが主流で、一本まるごとは売っているのかいないのか。
 わたしゃ強欲だから、カステラも自分の欲しいだけの厚さに自分で切ったものを食いたい。1センチくらいの厚さに向こう側が見えるくらいに薄く切ったカステラなんかをチマチマ・ケチケチ口に運びたいわけではない。ヒルメシの代りに一本のカステラをドーンと三分の一か四分の一くらいに切って、上に甘目ではない系のバニラアイスクリームをカップ一杯分載せて、ウィスキーをたらした熱い紅茶で食うのが好きなのだが。時代は変った。□
(写真はネットから借用)