tokyokidの書評・論評・日記

tokyokid の書評・論評・日記などの記事を、主題に対する主観を明らかにしつつ、奥行きに富んだ内容のブログにしたい。

2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

書評・半七捕物帳(全六冊)

書評・★半七捕物帳・全六冊(岡本綺堂)光文社時代小説文庫【あらすじ】 江戸時代の岡っ引「半七」に、子分の「圧太」や「善八」を配した、読み切り形式の短編全六八篇の推理小説。これを書生風の「わたし」が、明治も半ばを過ぎてから、引退した半七老人の…

書評・黄河の水

書評・★黄河の水(鳥山喜一著)角川文庫【あらすじ】 副題に「中国小史」と銘打ったこの本は、漢民族のルーツともいえる黄河をシンボルにして、中国四千年の歴史をわかりやすく書いた本である。著者はとくに「少年子女」向けの歴史の概述書を意図して、大正…

書評・血液型人間学

書評・★血液型人間学(能見正比古著)サンケイ新聞社出版局【あらすじ】 人間には性格や気質があり、その相関関係をひもとくキーとして、つまり物差しとして、著者は血液型に目をつけ、膨大な資料(本書によるとのべ15万人からのアンケート)を収集して解析…

書評・看板

書評・★看板(池波正太郎著)新潮文庫「谷中・首ふり坂」所載【あらすじ】 時代劇で鳴る著者が描く江戸時代の盗賊・夜兎の角右衛門は、片腕の女乞食・おこうが大金の入った財布を拾い、正直に落し主に返す現場を偶然目撃する。感激した角右衛門は、おこうが…