tokyokidの書評・論評・日記

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日記181211・ステーキ談義

日記181211・ステーキ談義

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 師走だからといって景気悪い話ばかりでは気が滅入る。うまい話もしよう。今回は私がご馳走のひとつに入れるステーキの話だ。日本人には比較的馴染みの薄いローストビーフもいずれ言及する機会もあるだろう。きょうはステーキだ。

 肉質の話を先にすれば、日本の霜降り肉はステーキに合わない。これは私の強固な意見だ。ステーキはアメリカや豪州からのいい赤肉でなければならない。なるほど霜降り肉にはスキヤキやしゃぶしゃぶには好適だ。でも柔らかすぎて、その上脂身が多過ぎてステーキには向かない。

 それから決定的な違いは量だ。その話の前に、両国の度量衡の違いについて説明しておいたほうがいいだろう。日本では1000gが1キロ。アメリカでは1ポンド(約450g)が単位。これを半ポンド(225g)、四分の一ポンド(125g)と分解する。ステーキに八分の一ポンド(70g)という単位を使うのをアメリカでは見たことがない。

 また日本で一般の素人がステーキ肉をブロックで見ることはほとんどないが、アメリカでは高級なレストランでステーキを頼むと、ウェイターがうやうやしく盆に生肉のブロックをかたまりのまま客のところに持ってきて見てもらう。日本ではだいたい冷蔵庫からブロックが事前に出てくることはない。

 次に重要なのは焼き加減で、これは読者諸賢おなじみのウェルダン、ダン、ミディアム、ミディアムレア、レアと5段階ある。日本人では、赤身の肉を見ると気持ち悪くなるという人もいるが、アメリカ人はブロック肉を見せられると食欲が進むらしい。ステーキの味付けはあっさりと塩と胡椒を生肉に振ってから焼くのが一番うまい。ところでステーキの焼き方だが、わたし流をご伝授しよう。写真の最後に網焼きを載せておくが、この方法は一般家庭向きではない。煙が出るし脂は垂れて火に入って始末におえない。私は普通のテフロンが敷いてあるフライパンを出して、植物性の油を垂らして、塩コショウをして、蓋をしてガスレンジにかけて焼く。ほんとうはバターで焼くと適当な焦げ目がついて見た目もうまく食ってもうまいのだが医者殿に止められているバターは私の場合使えない。で、フライパンを温めるところまでは強火、温まったら中火だ。時間配分は表8、裏2の割合で焼く。あとは上述の焼き加減の好みだけだ。

 あーあ。アメリカのステーキを思い出したら唾が出てきた。輸入肉の赤肉といい塩と胡椒があれば、こうしていくらでも自分でもうまいステーキを焼いて食うことができるのだが。残念ながらローストビーフの話は次回にしよう。これがまたうまいのだし、アメリカの主婦にとってはこれを自分で焼く、焼けることが最大の料理の自慢でもあるのだが。□

(写真はネットから借用)

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