日記180621・こっとう屋の店先
日記180621・こっとう屋の店先
ほんとうは題名もきちんと「骨董屋」と書きたいところだ。だがいまの若い人は漢字が読めない。で「ほね・・・・・あとは何と読むの?」と訊かれても困るからこう書いているだけだ。
骨董屋と古道具屋の違いは、商品そのものが「歴史を感じさせるか」それとも「使用価値を見出せるか」だろう。骨董屋の店先で見る商品は、装飾物にはなるだろうが使用価値はない。でも歴史を感じさせる、思わせる、新たな思いを持ち込んでくれる、だから人は使用価値のないものでも買う。
名古屋近郊の瀬戸市でアメリカ骨董屋をみつけた。ご覧のような商品が並んでいた。ほかにも本や彫像や写真や模型などたくさんあった。アメリカの骨董屋でも同じようなものをたくさん見た。瀬戸市はもともと「セトモノ」つまり瀬戸物の街であったが、いまは火の消えたような淋しさだ。窯の火はとっくに消えて近くの岐阜県多治見市などに移ってしまったらしい。むしろいま瀬戸市を有名にしたのは将棋の藤井君だろう。
骨董趣味が始まると人は歳を取ったといわれる。たしかにそうだ。歴史に興味を感じるのは、ある程度歳を取ってからだ。この店で私は趣味の模型自動車を何台か買ってしまった。三途の川を越えて持っていけるわけではないのに。□