tokyokidの書評・論評・日記

tokyokid の書評・論評・日記などの記事を、主題に対する主観を明らかにしつつ、奥行きに富んだ内容のブログにしたい。

2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

書評・アーロン収容所

書評・★アーロン収容所(会田雄次著)中公文庫【あらすじ】 著者の会田雄次は一九一六(大正五年)生れ、一九九七(平成九年)没。京都帝国大学史学科卒業。京都大学教授であった。昭和十八年に応召、ビルマ戦線に参加し、英軍の捕虜となって、敗戦後約二年…

書評・山本五十六(上・下)

書評・★山本五十六(上・下)(阿川弘之著)新潮文庫【あらすじ】 山本五十六は、昭和十六年(一九四一)十二月八日、日本がアメリカと開戦した当日の日本海軍・連合艦隊司令長官であった。当時大将で、ほどなく戦死して元帥となり、国葬で見送られた「日本…

書評・鼠

書評・★鼠(城山三郎著)文春文庫【あらすじ】 全盛期の大正八・九年(一九一九・二〇)にかけて、三井・三菱と並ぶ大商社に成り上がった鈴木商店(本社・神戸)の実質上の支配者であった大番頭・金子直吉を中心とした鈴木商店の物語・ノンフィクション。金…

書評・銃と十字架

書評・★銃と十字架(遠藤周作著)中公文庫【あらすじ】 本書は戦国時代に、いまの大分県・国東(くにさき)半島で、キリスト教イエズス会の教会信徒つまり切支丹の子として生れた「ベドロ岐部」の物語である。当時新設されたばかりのイエズス会経営の有馬神…

書評・肩書きのない名刺

書評・★肩書きのない名詞(三国一朗著)中公文庫【あらすじ】 著者の三国一朗(大正十年・一九二一〜平成十二年・二〇〇〇)は名古屋市生れ、ラジオ・テレビの司会者として有名であるが、エッセイストとしても名を成した。この「肩書きのない名刺」は一九八…

書評・魏志倭人伝

書評・★魏志倭人伝(石原道博編訳)岩波文庫【あらすじ】 底本にした岩波文庫のこの本の正式の題名は「新訂・魏志倭人伝・後漢書倭伝・宋書倭国伝・隋書倭国伝」といい、シリーズ名として「中国正史日本伝(1)」と記されてある。一九五一(昭和二六)年十…

書評・日本人とユダヤ人

書評・★日本人とユダヤ人(イザヤ・ペンダサン著)角川文庫【あらすじ】 匿名の「イザヤ・ペンダサン」氏が書いた、他に優れた日本の文化評論である本書は、本稿の底本とした角川文庫では昭和46年(一九七一)9月30日初版発行、とある。それは敗戦から四半…