tokyokidの書評・論評・日記

tokyokid の書評・論評・日記などの記事を、主題に対する主観を明らかにしつつ、奥行きに富んだ内容のブログにしたい。

2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

書評・Oヘンリー短篇集(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)

書評・★O・ヘンリー短篇集Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ(O・ヘンリー著・大久保康雄訳)新潮文庫【あらすじ】 この文庫本は3冊に分冊されていて、どれにも著者の短篇が十篇前後入っている。一八六二年アメリカ・ノース・カロライナ州グリーンズボロ生れの著者は、一八六二年生…

書評・新訂 日暮硯

書評・★新訂・日暮硯(笠谷和比古校注)岩波文庫【あらすじ】 この本は、江戸中期に一〇万石・信州松代藩の家老であった恩田木工(おんだ・もく)が、傾いた藩財政を立て直すためにどのように改革に取り組んだか、そして立て直しに成功したかの事実を、本人…

書評・少年文学集

書評・★少年文学集(著作者代表・鈴木三重吉)改造社刊【あらすじ】 この本は、「現代日本文学全集・第三十三篇」として、昭和三年(一九二八)三月一日に、改造社から発行された「少年文学集」という題の本である。当時の童話雑誌「赤い鳥」から転載された…

書評・プリンシプルのない日本

書評・★プリンシプルのない日本(白洲次郎著)新潮文庫【あらすじ】 白洲次郎は、第二次世界大戦に日本が敗れた翌年の昭和二十一年(一九四六)から五次にわたって首相職を務めた吉田茂の側近として、政治的戦後処理に立ち会った人として知られる。その後貿…

書評・眠る盃

書評・★眠る盃(向田邦子著)講談社文庫【あらすじ】 この文庫本に収録されているエッセイは全部で59編あり、それが三部に分かれている。つまり「一般エッセイ」「特定の人物を配したエッセイ」「男性鑑賞法と称する特定の有名男性に関するエッセイ」という…

書評・アメリカとは何か100章

書評・★アメリカとは何か100章(大森実著)講談社文庫【あらすじ】 現在世界唯一の超大国になったアメリカという国は、知られているようで意外に知られていない国ということもできる。日本では特にそうなのかも知れない。元新聞記者の著者は、この本に「…

書評・坊っちゃん

書評・★坊っちゃん(夏目漱石著)岩波文庫、角川文庫ほか【あらすじ】・・・・・省略。 【読みどころ】 「坊っちゃん」を読んだことのない日本人はまずいないであろうから、あらすじは省略して話を進めたい。今回は、 ① 角川書店の漱石全集・第一巻〔昭和三…