tokyokidの書評・論評・日記

tokyokid の書評・論評・日記などの記事を、主題に対する主観を明らかにしつつ、奥行きに富んだ内容のブログにしたい。

日記201223・日本人は宗教を差別しないが

日記201223・日本人は宗教を差別しないが よく「日本人は宗教で差別しない」といわれるが、その本質は、宗教に限らず異質にぜんぜん警戒心を持たないからのことではないのか。日本人はよほど特殊な場合でない限り、ほかの人に警戒心を抱く必要がないのだ。だ…

日記201210・イタリア映画「道」

日記201210・イタリア映画「道」 読者諸賢は日本初公開・昭和32(1957)年のアカデミー賞受賞作・イタリア映画「道」を覚えておられるだろうか。ニーノ・ロータのトランペットの主題歌・ジェルソミーナとともにまだ覚えておられる方は多いだろう。 https://w…

日記201125・八連隊 さきほど亡くなった作家の田辺聖子は、幼少の頃「またも負けたか八連隊、それじゃ勲章くれんたい」とほかのこどもと遊びながら歌っていたという。戦前の話で、八連隊は京都の連隊、、という説明もついていた。戦前はこどもが他家のこども…

日記201110・チゴイネルワイゼンふたつの演奏

日記201110・チゴイネルワイゼンふたつの演奏 戦前の話だが、私の親父は出征前サラリーマンをしていた。当時珍しい学士様で、会社でも将来を嘱望されていたそうだが、昭和17年に応召、19年に戦死で帰らぬ人となった。この人が物珍しいモノが好きな人で、当時…

日記201025・スティルトンのブルーチーズ

日記201025・スティルトンのブルーチーズ 来年一月一日の発効を目指して、日英貿易交渉が行われている。ほぼ妥結したとも言われているが、一部の報道によると、英国が最後まで固執して難航したのが日本のブルーチーズ輸入枠の拡大だそうだ。英国側がなんでこ…

日記201010・歌劇 ファウストからワルツ

日記201010・歌劇 ファウストからワルツ いまでもこんな運動会風景が見られるのだろうか。 約70年前の高校の運動会には、女子生徒によるリボンダンスがあった。各人が紅白のリボンを一本づつ持って踊りながら中央に立てた棒に巻き付けていくあれである。その…

日記200925・退屈しのぎのなぞなぞ

日記200925・退屈しのぎのなぞなぞ 仲間どうしで小旅行をしたときなぞ、ちょっと間があくことがある。そんなときは退屈しのぎになぞなぞか小噺をやるのがいい。で、そんなとき使える三題噺。 【Q1・bank は「銀行」のことでもあるし「河川の堤防」である…

日記200910・もしもギターが弾けたなら

日記200910・もしもギターが弾けたなら みなさま、こんにちは。また舞い戻ってきました。こんどは「一の日」ではなく「不定期」になりますが、よろしく。 もしもギターが弾けたなら、ぼくのテーマ曲が決まりました。前にもブログに書いたことのある Red Rose…

日記200811・SAYONARA Ladies and Gentlemen, Thank you for your long support, since 2006, for 15 years. This is my last message. “Old solders never die, they just fade away.” (Douglas MacArthur) Everybody please stay happy. Best regards. Tok…

日記200711・男の胃の腑

日記200711・男の胃の腑 男は女の心をつかむためには何でもやる。殺人さえ犯すことは読者諸賢がよくご存じのとおり。もっともつかまえてしまえば「釣った魚にエサはいらない」とほざくヤカラが多いのも事実だがね。 では女が男をつかまえておくにはどうすれ…

日記200701・二回目の東京オリンピック

日記200701・二回目の東京オリンピック 新型コロナウィルスで2回目の東京オリンピックが来年に延期になったのはご承知のとおり。ついでながらなんで日本では「新型コロナウィルス」というのだろうねえ。戦争を仕掛けられては困るから外国のように明確にそし…

日記200621・三日目、三週間目、三か月目

日記200621・三日目、三週間目、三か月目 そろそろ五月病の季節か。よく新入社員がせっかく入社した会社を辞めるのが、入社して三日目、三週間目、三か月目というあれだ。 だいたい今の若い人は肝が坐っておらん。それに他人の話を聞く雅量がない。そう躾け…

日記200611・18合って?

日記200611・18合って? テレビで北海道の大家族を取材していた。なんでも育ち盛りの12人だかの子持ちだそうだが、アナウンサーが「夕飯にはお米を何合炊かれるのですか」と質問したら、そこの奥さんは業務用の大きな電気炊飯器を前に「18合です」と答えた。…

日記200601・入院見聞録

日記200601・入院見聞録 万病?併発の折りとて「いちどデータを取っておきましょう」ということになり、五日間ほど検査入院してきた。朝夕血圧や体温を測るのはもちろん、いまどきは24時間心電図というのもあって、医者殿は縦横無尽にデータを取っていらした…

日記200521・大観先生

日記200521・大観先生 横山大観といえば日本人なら誰も知らない人はいない日本画家の大家中の大家なのだが、じつは戦前、私は父に連れられてこの大観先生のご自宅に伺って先生に直接お目にかかったことがある。多分昭和16(1941)年のちょうどいまごろの季節…

日記200511・うまい菓子パンはもうない

日記200511・うまい菓子パンはもうない 結論から言おう。令和の今、世の中にうまい菓子パンはもうない。丹念に探せばあるのかも知れないが、ま、通り一遍のことでは見付からない。これは戦後すぐ存在し た、当時のうまい菓子パンへの挽歌である。 最初にコッ…

日記200501・チッカッキュッ

日記200501・チッカッキュッ 昔は日本にも方言が豊富にあった。典型的なのは、東京・上野駅にいけば東北弁や北海道弁がいくらでも聞けたし、東京駅では大声で話し合う薩摩弁を聴くことができた。それがどこに行っても平板な「エセ標準語」に日本全国ローラー…

日記200421・如月の望月の頃

日記200421・如月の望月の頃 桜花の頃になると思いだす和歌がひとつあるがその話は後にして・・・・・・・ 如月は二月のこと、望月は満月のことである。今から半月前、桜花は満開であった。旧暦の如月がそれにあたるのかどうか私は知らない。その後雨が降っ…

日記200411・キミは羽釜でメシが炊けるか

日記200411・キミは羽釜でメシが炊けるか 皆さんは信じないかも知れないが、戦後間もなく民生用として家庭用電気炊飯器が出回るまでは、ご飯は羽釜で炊くものであった。どこでもそうだった。羽釜はご覧のとおり鉄製の釜だけであるから、中に入れた米に水を足…

日記200401・ベランダの金魚が増えすぎた

日記200401・ベランダの金魚が増えすぎた 昨年の夏以来、金魚とメダカをベランダで飼い始めた。別々の水槽に入れて飼っている。うちのマンションはペット禁止なのだが、金魚と小鳥ならいい、という規則になっている。小鳥は雀クラスの大きさまでとのことだ。…

日記200321・曲学阿世の徒

日記200321・曲学阿世の徒 世の中変ったというしかない。なにしろ昔は凄かったねえ。政治家が学者それも東大総長をつかまえて「曲学阿世の徒」呼ばわりをするのだから。いまなら逆に学者が政治家を指して言う言葉だろう。 昭和25(1950)年5月3日、当時全面…

日記200311・エコ箸 エコ箸、いやだねえ。あれを出されると虫唾が走るよ。 いわゆる大衆食堂でエコ箸を出すところが増えた。と思ったら、相当な料金を取るたとえば小じゃれた和食食堂などでもエコ箸党が増えた。人がいちど口の中にいれたものを、自分の口に…

日記200301・四つ違いのガールフレンズ

日記200301・四つ違いのガールフレンズ 私には「姉ばあさま」「妹ばあさま」と呼ぶそれぞれ四つ違いのガールフレンドがふたりいる。一番下の妹ばあさまが今年の東京オリンピックとともに傘寿だからおよその年齢を推察していただくことができよう。私を含めて…

日記200221・拝啓JR東海社長様

日記200221・拝啓JR東海社長様 東海道本線(在来線)でいえば、JR東日本の境界は熱海で終る。そこから先「米原」まではJR東海の担当地域だ。問題はかつてのこの黄金路線にある。 JR東海は東海道新幹線を持っているから、収益力は抜群だ。東京―大阪間のリニア…

日記200211・ポットラック

日記200211・ポットラック アメリカ人はパーティ好きだ。中でも気軽に近所仲間あたりが誰かの家に集まって「ポットラック」というのをやる。これは「持ち寄りパーティ」で、参加者各人が食べものを一種類づつ持ち寄って簡単なヒルメシにしてしまうのである。…

日記200201・イタリアンアクセントの英語

日記200201・イタリアンアクセントの英語 今回は英語の話だから、苦手の方はいまのうちに逃げ出していただこう。まずはアクセントに関係のない英語の冗句から。出典は海軍爺さんで鳴らした阿川弘之の作品から旧海軍士官がお好きだったというアメリカン冗句。…

日記200121・感激した風景

日記200121・感激した風景 誰しもご自分でご覧になってよかった、感激した、という風景がお有りだろう。私の場合はそのひとつがアメリカ・カリフォルニア州の「死の谷」にある「Dante’s Peak」だ。写真を見ていただこう。 アメリカの国立公園である死の谷の…

日記200111・世の中変った

日記200111・世の中変った この30年間に世の中は確実に変った。きょうはある物価から見てみよう。 私どもは1993年に長期の予定で外国生活を送ることになったので、その頃の日本の物価レベルは記憶に残っている。その記憶がきょうまで続いているので、当時の…

日記20101・そして日本人は働かなくなった。

日記20101・そして日本人は働かなくなった 一年の計は元旦にあり。長年の習慣で今年のカレンダーをみてみた。2020年の祝日はなんと16日。元旦、成人、建国記念日、天皇誕生日、春分、昭和、憲法記念、みどり、こども、海、スポーツ、山、敬老、秋分、文化そ…