tokyokidの書評・論評・日記

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日記200511・うまい菓子パンはもうない

日記200511・うまい菓子パンはもうない

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 結論から言おう。令和の今、世の中にうまい菓子パンはもうない。丹念に探せばあるのかも知れないが、ま、通り一遍のことでは見付からない。これは戦後すぐ存在し

た、当時のうまい菓子パンへの挽歌である。

 最初にコッペパン、と言うと「コッペパンは菓子パンではないよ」という声が聞こえてきそうな気がする。ま、そう言わないで、大事な脇役のひとつとして聞いてほしい。コッペパンの語源は知らない。語感からして多分ドイツ語系なのであろうか。それともなにかの略語なのかな。ご存じの向きは教えてほしい。で、真っ白なふっくらと焼きあがったコッペパンは、何を塗ってもうまいのである。ただしいまはどんな食材でもいくらでも手に入るから、小麦粉にたっぷりとマーガリンを塗り込んでベチャベチャと焼いたコッペパンにさらに植物の油のにおいのするマーガリンとジャムを塗ったコッペ・ジャムパンが最低なのである。あとは野菜とマヨとか、単純にポテトサラダをはさんだだけのコッペパンサンドイッチもうまい。でもそれ土台となるパンがうまければの話で、ケーキのような甘い食パンがサンドイッチに使われた日にはおしまいである。この辺がわかっていない日本人は案外多い。パンにも種類はいくらでもあるんだよ。こんがりと焼き上がった昔のうまいパンはどこに行ったのだろうか。

 あとはジャムパン、クリームパン、チョココロネ、メロンパンなど、今出来の菓子パンは軒並み例の「モチモチ」と称するベチャベチャの生焼けパンに変ってしまった。割れば生地が糸を引きそうな、こんな菓子パンを誰が喰いたいものか。

 味の調子はずれもいい加減にしてくれよ。□

(写真はネットから借用)

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