tokyokidの書評・論評・日記

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日記200221・拝啓JR東海社長様

日記200221・拝啓JR東海社長様

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 東海道本線(在来線)でいえば、JR東日本の境界は熱海で終る。そこから先「米原」まではJR東海の担当地域だ。問題はかつてのこの黄金路線にある。

 JR東海は東海道新幹線を持っているから、収益力は抜群だ。東京―大阪間のリニア新幹線の開発を独力で進める余力もある。このほうはとりあえず名古屋までの早期開通を目指して工事中だが、その間在来線はもうからないから放っておく方針のようだ。噂によれば、なにしろJR東海の全収入の 80% は新幹線から上がるというのだから。

 それが在来線となると、JR東日本東海道本線JR東日本の運営で熱海まで12両なり16両なりの、グリーン車2両も連結した長い列車が運行されている。例外はない。ところが接続するJR東海東海道本線・熱海から西に向かう、沼津、静岡、島田、浜松行などの東海道本線は長いときでも6両、短いときは3両(これが実に多い)、しかもグリーン車はまったく連結されていない、という状態で運行されている。だからラッシュや混雑時には立つ人がでることはもちろん、日中でも年寄が学生に席を占領されて座れないのはむしろ当り前の光景なのだ。グリーン車も連結していないから、カネを余計に払っても座る手段はない。「年寄に席を譲れ」とは年の供養に車内アナウンスをしているところだが、効き目はまったくないと言ってよい。この現状をJR東海の社長はどう見ているのか、ぜひ聞かせてもらいたい。まさかこれで当り前と思っているのではあるまいね。

 実はJR東海も、新幹線で儲けたから、在来線の駅舎はこのところ改良され、軒並み歩行者が線路をまたいで往復できるように広い架橋を作って出札や改札口も橋上に整理するなどした。でも車両編成には未だに手を付けていない。JR東海でも、通勤線である高蔵寺経由の名古屋~岡崎間などは、6両編成の、なんというのだろう、ベンチシートではない、平行して座席を四つ並べて座席を増やした6両編成だかの電車を走らせている。それを熱海―名古屋間の東海道本線でやってくれればいいのに、費用もリニアを新設するにくらべれば九牛の一毛、いくらでもないと思うのだが、やる気はないのだろうか。いままで乗車賃を払ってJR東海を支えてきたのは、従来線の客ではなかったのか。すぐ行動を起してもらいたい。私だったらいますぐ、熱海から米原までの在来線を走らせるのは全部6両編成以上とし、その6両の真ん中2両はベンチシート車にして前後の2両づつは平行座席シートの車両にする。ほんとはグリーン車も増結してもらいたいが、ぜいたくは言わない。電車編成の真ん中は階段に近いからそこに元気な学生に乗ってもらって、疲れ果てた老人は多少ホームの前後まで歩いてもらって、必要があれば少し時間を早く行ってもらって電車を待つようにすれば、必要な人は坐れて元気な人は立つ、ということに自然になると思うのだ。伝え聞くところによると、JR東日本の会社としての目標は「すべてのお客様に坐っていただくこと」だそうだ。壮大な目標と思うが、いいことはJR東海でも真似をしてみたらどうか。さあ、JR東海の社長さん、なんと返事なさる。□

(写真はネットから借用)

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