tokyokidの書評・論評・日記

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日記200421・如月の望月の頃

日記200421・如月の望月の頃

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 桜花の頃になると思いだす和歌がひとつあるがその話は後にして・・・・・・・

 如月は二月のこと、望月は満月のことである。今から半月前、桜花は満開であった。旧暦の如月がそれにあたるのかどうか私は知らない。その後雨が降ったりして今では桜花は半分も残っていない。

 今から九百年ほど前の西行法師は「願はくば花の下にて我れ死なむそは如月の望月の頃」と詠んだ。このうたほど日本人の誰でもが願う死にざまを詠み込んだ和歌は他にあるまい。私も「願はくば・・・・・」のクチなのだ。

 こよなく花が好きだった私の母は、四十年ほど前にこの和歌の通りに世を去った。母の月命日は四月十七日。その年は桜もまだ半分ほど残っていた。花好きの母としては本望だったろう。□

(写真はネットから借用)

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