日記200621・三日目、三週間目、三か月目
日記200621・三日目、三週間目、三か月目
そろそろ五月病の季節か。よく新入社員がせっかく入社した会社を辞めるのが、入社して三日目、三週間目、三か月目というあれだ。
だいたい今の若い人は肝が坐っておらん。それに他人の話を聞く雅量がない。そう躾けられていないのだ。赤ん坊のときからあまやかされて「ええわ、ええわ」で育てられてきたからこうなってしまったのだ、と私は見ている。違うかな?
肝の座り方からいうと、何に対しても覚悟がない。覚悟どころか見通しもない。そして我欲だけは強いから、自分のやりたいことだけしかやらない、できない。やる気すら起きない。起こそうとしない。なにがどうなっても他人のせいであって自分がその原因を作ったなどとは夢にも思っていない。他人の話を聞く雅量に至っては申すも愚かな事、だいたい会話をしない。仲間内で符牒のような言葉のやりとりをするだけで実のある会話などない。のっけから彼ら仲間内すら信用していない。
こうしてモヤシみたいなウドの大木が出来上がって、別にむずかしい試験もなくて卒業証書を貰って就職して、そして三日目、三週間目、三か月目に辞めていく。先の見通しも立てずに。まだ「非常時用の一ヶ月の月収分の貯金」もできていないのに。
そして「フリーター」という名の高等遊民となり下がり、親のスネを食らって一生過ごす。「結構なご身分」とはこのことだ。
自分のやりたいことだけをやって生きていかれるなら、こんな楽なことはない。いまは日本人全体がそれを目標に生きる時代なのだろう。問題はそのうちどれほどが、終生自分のやりたいことを貫き通せるかだが。□(写真はネットから借用)