tokyokidの書評・論評・日記

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日記201210・イタリア映画「道」

日記201210・イタリア映画「道」

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 読者諸賢は日本初公開・昭和32(1957)年のアカデミー賞受賞作・イタリア映画「道」を覚えておられるだろうか。ニーノ・ロータのトランペットの主題歌・ジェルソミーナとともにまだ覚えておられる方は多いだろう。

 

https://www.youtube.com/watch?v=XRzzd4wLgc4

 

 キャストはジュリエット・マシーナ(ジェルソミーナ)、アンソニー・クイン(ザンパノ)、監督は名監督の名をほしいままにしたフェディリコ・フェリーニ。この映画のあらすじはこうだ。

 戦後のイタリアの貧しい家庭で、口減らしのために知恵遅れの娘・ジェルソミーナを売らざるを得なくなってしまう。引き取ったのは力自慢が売り物の大道芸人のザンパノで、彼の助手として旅回りに出る。粗暴で女好きなザンパノのもとからジェルソミーナは逃げ出すが、捕まって連れ戻されてしまう。そんなとき、2人はサーカス団と合流することになり、ジェルソミーナは綱渡りの陽気な青年と親しくなる。悲しい生涯を青年の言葉に励まされて、ザンパノのもとで生きていくことを決意するジェルソミーナだったが・・・・・・・・・。

 このあと、この映画は、目の前にある幸せが目に入らない人間という愚かな生き物を存分に見せつけてくれる。もしかするとあなたも私も、同じような愚かな生き物なのかも知れない、と思わされる。戦後この当時のイタリア映画は傑作のオンパレードで、「自転車泥棒」、「苦い米」、「汚れなき悪戯」、「明日では遅すぎる」など、映画好きの私どもを堪能させてくれたものだった。ゲームもパソコンもなかった約65年前の話である。□(動画と写真はネットから借用)

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