tokyokidの書評・論評・日記

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日記170121・沼津駅と三島駅

tokyokid2017-01-21

日記170121・沼津駅三島駅
 一年の計は元旦にあり。おのおのの家計について今年の計画を立てたご家庭も少なくないだろう。きょうは将来を見通すことがどんなに大切なことか、失敗例を引きながら話そう。
 男子のいちばん大切な仕事は「将来を見通すこと」だという人がいる。まことにもっともな話だ。とくに政治家にこの資質は欠かせない必須アイテムだ。これでしくじった実在の街がある。静岡県(人口約370万)の沼津市(人口約20万)だ。約半世紀前に開かれた前回の東京オリンピックに間に合わせて東海道新幹線が敷設されたのは読者諸賢のよく知るところだろう。だが静岡県の大都市である西から浜松(約80万)、静岡(同約70万)、沼津のうち新幹線の駅がないのは沼津だけだ。なぜ沼津に新幹線の駅はできなかったのか。そして沼津の隣の三島(人口約11万)に新幹線の駅があるのか。
 地元の人の話によると、東海道新幹線の建設の話があったとき、当時の沼津市長が革新系の人だったので、徹底徹尾新幹線駅の誘致に反対したからだそうだ。「なんでも反対」の当時の革新系の政党ならありうる話である。こうして静岡県東部の駅は人口が約半分の三島市にさらわれてしまった。いま沼津駅三島駅の駅前に立つと、その後の両市がどんな発展を遂げたか、または遂げなかったのかが一目瞭然である。いま沼津市の駅前の立派なアーケードのついた長い商店街は半ばシャッター街になってしまっている。人の往来のまばらだ。対して三島市は、街の中心だけではなく、隣接地にも企業や大学が進出して発展している。
 要は当時の革新系沼津市長が、新幹線駅を設置した場合の沼津市の発展を見通せなかったからこうなったのだろう。男子が将来を見通せないと発展はありえない、そうした教訓を沼津駅三島駅はわれわれに示してくれている□(写真はネットから借用)