tokyokidの書評・論評・日記

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日記190901・9月1日

日記190901・9月1日

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 日本は地震が多い。いままた南海トラフの大地震が取沙汰されている。東京の直下型地震もいつ起こっても不思議はないといわれ始めてから久しい。地震が起こるのはやむを得ないとして、その際少しでも被害を少なくしようと設けられたのが防災の日、つまり関東大震災記念日の9月1日ではなかったか。

 大正12(1923)年9月1に当時(満)13歳だった私の母親は、お使いの途中、いまの東京・高田馬場駅付近を歩いていたが、そのとき大地震が起って、立っていられなくてそばの大樹につかまっていたそうだ。目の前で道路が裂けて溝ができ、そのあと家に帰るのに越えるに越えられないところがあり、大変だったと言っていた。

 学者でも気象庁でも、地震の予報はまだ不完全であることを認めている。ならばわれわれ庶民としては、自分たちで出来得る限りの対策を立てておき、いざとなったときに実行するのみだ。

 震災は忘れた頃にやってくる。私の場合は、近いうちに渡らねばならぬ三途の川を渡ってから大地震に来てもらいたいものだが、さてそううまくいくものかどうか。じつは今外国人観光客で賑わっている東京の街は1923年の関東大震災からたった22年後の昭和20(1945)年3月10日に、米軍の B29 325機による東京大空襲があった。この日は強風で、わずか142分間の出来事であったという。この大空襲で死者は推定10万人、住宅を失った人は約100万人、当時東京の全35区のうち26区が甚大な被害を蒙ったという。(毎日新聞社刊・昭和史全記録から)

 つまり22年間に2度の大被害ということは、つい先ごろ終った平成30年間の短い期間に2度も壊滅的な被害を東京は蒙ったことになる。元に戻って、関東大震災を記録した信頼できる本に「関東大震災吉村昭著がある。このブログのサイト内検索欄に「吉村昭」と入れて検索すれば、その書評がでてくる。また東京大空襲については早乙女勝元氏に優れた著作がいくつもあり、ここでは「東京大空襲岩波新書」のみをご紹介しておく。これらの本のご一読をぜひおすすめしたい。□ (写真はネットから借用した関東大震災関連のもの)

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