tokyokidの書評・論評・日記

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日記170901・関東大震災記念日

tokyokid2017-09-01

日記170901・関東大震災記念日
 毎年9月1日は関東大震災記念日。 大正12年(1923)9月1日関東地方を襲ったマグニチュード7.9の大地震
震災は忘れた頃にやってくる。物理学者、随筆家としても名高い寺田虎彦の名言を持ち出すまでもなく、その後大震災は日本を度々襲ってきた。
昔は地震、雷、火事、親父といったものだが、いまでは「親父」の権威は血に墜ち、雷も火事もそれほどではなく、つまり地震を除いて深刻な被害をもたらす天災は少なくなった。だが地震だけは別だ。昔は地震が揺れて建物を壊す。これを一次災害とすれば、二次災害は火事だった。でもいまの二次災害は複合災害で、とくに日本国中に原子力発電所が林立してからは、放射能被害が大問題としてわれわれの前に立ちふさがってきた。6年前の東日本大震災東京電力・福島原子力発電所の惨状を見ればわかる。人間の知恵も、いまのところ自然の猛威には太刀打ちできないのが明白である。そしていつの時代も、その被害にあった人たち、つまり弱者が泣き寝入りするほかはなく、国の援助といっても、東北から遠く離れた九州の道路補修に予算が使われてしまうのがオチなのだ、こういう場合、被害を受けた個人にとって、国の援助などはまったく期待できない。
 いずれにしても、人間はなぜ過去に学ばないのだろうか。関東大震災のその後を追った本に「関東大震災吉村昭著がある。このブログのサイト内検索欄に「吉村昭」と入れて検索するば、その書評がでてくる。ご一読をおすすめしたい。□
(写真はネットから借用した関東大震災関連のもの)