tokyokidの書評・論評・日記

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日記180201・社会学

tokyokid2018-02-01

日記180201・社会学
 社会学の課目を取ったことがある。はたちになったかならないかの社会なぞ全然解っていない頃のことであった。いまでもその授業の内容で覚えていることがふたつだけある。まず「社会は二人以上で構成される」ということ。絶海の孤島に流されたロビンソン・クルーソーは、フライデーという従僕がいたからこそその孤島で社会生活を営むことができた、というのだ。つまり個人一人では社会を構成することはできないということだ。もうひとつは「社会には共同社会と利益社会のふたつがある」ということだ。「共同社会」とは、親、兄弟、ごく親しい友人などごく親しい間柄で、ふつう損得の勘定をしない間柄、「利益社会」とは会社、取引先、仕入先、客先など、利益を前提とした間柄、ということであったと思う。以上が社会学に関する現在の私の知識のすべてだ。
 でもこの定義が最近崩れてきた。金を取るために祖父母を殺す子や孫など、反対に血族でもないのに老後を看取るボランティアの出現など、社会が複雑化してきた。いままで単一民族であった日本に続々外国人が住み着くようになった。かれらとわれわれ日本人とは文化も言語も違う。また日本人のことであっても、高齢者社会になって、配偶者に死別して、事実上ひとりで住んでいれば、社会生活を営んでいるとは言いにくいことになる。そんな家庭のなんと多くなったことか。われわれ個人としては、それらの新現象にいちいち対応していかねばならない。
 えらく住みにくい世になった。□
(写真はネットから借用)