日記170701・不動産屋と土建屋
日記170701・不動産屋と土建屋
職業に貴賤はないから、不動産屋
がアメリカ大統領になっても土建屋が日本の総理大臣になっても悪いことはない。ただ国を率いるという立場だけに、その人の業績がどうだったかが国民生活に与える影響はとてつもなく大きい。その点一般人とは比較にもならない。
多かれ少なかれ、人間は過去の経験則によって生きていく動物だ。経験もない、考えたこともない新しい規範が、大統領や総理大臣になったからといって唐突にできてくるわけのものではない。人間は経験則によって生きる。大統領も総理大臣も同じだ。
トランプと田中角栄は、その点で似通った経歴を持つ国の指導者だ。それでも田中角栄には比較的長い期間の議員生活の経験があるが、トランプにはそれが全くない。選んだのはその国の国民だから、適切でない人がその地位についたからと言ってあとから文句を言っても始まらない。その人のやり方に流されていくほかはない。それがイヤなら、あらためて弾劾の手続きを踏まねばならない
写真は対照的なふたりの私生活のスナップだ。ふたりはそれぞれの経験則に従って国政をすすめていくだろう。つまり不動産屋で成功した親父がアメリカの国政を牛耳る。日本の場合は土建屋の親父が「列島改造論」を振りかざして不動産バブルを煽ったのは事実だ。田中角栄の場合はそうであった。トランプの場合はどうなるか、これでよかったか、選んだアメリカ国民はとくと考える必要があるだろう。当事国以外の国は、日本を含めて、ただ流されていくだけだ。無力だなあ。□
写真はネットから借用。