tokyokidの書評・論評・日記

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日記191023・断水疎開

日記191023・断水疎開

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 ルーチンの21日にこのブログを更新できなかったのにはわけがある。過日の台風19号は、わが町に断水という置き土産をしてくれた。それも約十日間にわたってのことである。なるほど市の給水車がまわってきてくれたが、坂の下の駐車場で配られたのは一日一人当たり6リットル、うちは二人だから12リットルの配給であった。老骨の私に12キロの水を、坂を上って家に持ち帰る体力はもうない。それで奥静岡に断水疎開としゃれこんだ。学童疎開のとき以来の疎開だったからかれこれ80年ぶりということか。これが更新遅れの理由だ。

 奥静岡といっても大井川沿線で、この川には大井川鉄道という私鉄が走っている。令和のこんにちでも蒸気機関車を定時運行しているので鉄道マニアの間には有名な線だ。東海道線金谷駅から千頭まで、さらにその奥の井川駅まで軽便鉄道がでている。

 この地方の紅葉はたいしたことはない。その代り山と緑と河のコントラストが素晴らしい。その景色の中に大井川鉄道が経営している川根温泉ホテルというのがあって、ここからこの優雅な景色のなかにおあつらえ向きに河を横断する鉄橋を一望することができる。十日間にわたって、この景色を堪能した。ネットからの写真で、読者諸賢にも「いい景色」のお裾分けをする。

 断水のほうは、最近温暖化にともなう気候の大変動で、やれ津波だ、堤防破壊だ、河川決壊だ、陸上で溺死だ、停電だ、断水だ、交通機関の不通だと、悪い情報をいくらでも耳にしてはいたが、いざ自分のところがやられるとなると話は別だ。このことがよくわかった。たかだか十日間の断水だけだったが、その不便なことは身にしみた。そこで断水疎開となった次第。やはり「他人の痛さは我が身をつねってみないと」わからないものと痛感した。いまさら遅いのだが。□

(写真はネットから借用)

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