tokyokidの書評・論評・日記

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日記131114・高崎のだるま弁当

tokyokid2013-11-14

 この間高崎駅に行ってきた。じつは戦時中、小学校(当時は国民学校)のとき高崎にほど近い埼玉の奥の村に疎開していて、近くの大きな町といえば高崎か熊谷であった。ほんらい高崎は群馬県で埼玉県ではないのだが、それほどの近間だったということだ。
 高崎に行ったからには、当然高崎駅名物の「だるま弁当」を買ってきた。たまたまこのときは、昔の陶器製の弁当箱の復刻版も売っていたので、一緒に買ってきた。外箱には「たかべん・創業明治17年」と書いてあった。いまどき陶器製の駅弁は珍しいが、とにかく重い弁当であるのには恐れ入った。中味は駅弁の名に恥じず、たっぷりとご飯とおかずが入っていた。これなら誰でも満足するだろう。
 昔は上野駅から「上信越線」というのが出ていて、高崎で分岐して新潟方面に向うのが「上越線」、長野方面に向うのが「信越線」であった。いつの頃からか、上野から高崎までを「高崎線」と呼び、近郊の通勤電車が走る区間となった。その上長野新幹線が開通してからは、従来線の横川〜軽井沢駅間が廃止されて信越線はここに分割されることになった。いまこの区間は、連絡バスが運行されている。国鉄かJRか知らないが、鉄道を運用する側は、複雑で効率の悪いアプト式路線を嫌ったのだろう。いま従来線のかつて信越線であった軽井沢から先は「しなの鉄道」という、第三セクターの鉄道会社になってしまった。
 高崎駅前は、昼どきだというのに人通りがほとんどなく、この町も人口減少の苦境を物語る。高崎駅構内には、なつかしい「横川行き」の電車が止まっていた。ふるい東海道線のオレンジと濃い緑の塗装の車体をそのまま使っている。写真は上から「だるま弁当」「高崎駅前の広場」「信越線横川行きの電車」。