日記130224・ランカスター・ジェットホークス
ロスアンジェルスの北方75マイル(約120キロ)ほどのところにランカスターという町がある。朝晩の通勤ラッシュの時間帯には、この町を起点とする通勤列車メトロリンクがLAダウンタウンのユニオン・ステーションに向けて発着する町でもある。
この町は、大リーグのシアトル・マリナース傘下のマイナー・リーグ3A・ジェット・ホークスのホームタウンだ。毎年4月下旬から8月下旬くらいまでの期間、大リーグと同じように連日3Aリーグの公式戦が組まれる。マイナー・リーグの試合は、野球ファンの掘り起こしを狙って、勝敗もさることながら、この地方の家族連れのサービスに余念がない。たとえばラッキーセブンの回に、球場全部で踊り狂う「チキンなんとか」という踊りも、幼児でも踊れる振付になっていて、夏の夜を涼しく過そうと、この砂漠の中の球場に駆け付ける家族帯同のファンを飽きさせることがない。もちろん試合は日中の熱波が去ってから、涼しくなってからのナイト・ゲームだ。野球好きなら安い切符代でおおいに楽しめる。これはアメリカ全国に散在するすべてのマイナー・リーグチームのホームタウンについても言えることだ。
今回訪れた1月末の時点ではなにもやっておらず、ご覧の通り球場はガランとしていた。ランカスターは宇宙シャトルが着陸するエドワーズ空軍基地の町であり、軍需用と思われる大きなロッキード社の施設や、雨の降らない砂漠の特性を生かして巨大なジャンボ機など中古商用機専用の空港などもあり、町を挙げて宇宙・航空の町なのである。写真は空を睨む、球場正門前のシンボルマークであるNASAのジェット機。