日記130319・ラスベガスの町
砂漠の中の人工の町・ラスベガスは最近どんどん大きく、きれいになった。ひとつは新しいカジノがたくさん建ち、観光客が飛躍的に増えたこと、もうひとつは別荘を建てて移り住む人が多くなった関係で、地域が広がったことだ。私が最初にラスベガスを訪れた1967年とは雲泥の差だ。あの頃は素朴なギャンブルの地方の町という印象だったが、いまは大ギャンブル企業城下町、というのが当っている。
町もどんどん広がって、西はデス・バレーの近くまで、東はミード湖のそばまで、つながった。ひとつには高速道を建設したことも、その傾向に拍車をかけたといえるだろう。
ここは広い砂漠のどまんなか。避寒地としてはもってこいの場所だけれども夏は暑い、暑い。しかし近くのフーバー・ダムのおかげで、電気はふんだんにあるから、建物の中に入ればいくらでも冷房が効いているのは、さすがアメリカというべきか。ここにいると東電・福島原発の事故で節電を強いられている日本が哀れに思えてくる。
写真はラスベガスの銀座通り、ストリップ沿いのカジノの建物風景。余談ながら、この場合ストリップというのは裸踊りのことではない。大通りという意味だ。往年(1950)のビリー・ワイルダー監督、グロリア・スワンソンとウイリアム・ホールデン主演の名画「サンセット大通り」の原題は「Sunset Strip」だった。