tokyokidの書評・論評・日記

tokyokid の書評・論評・日記などの記事を、主題に対する主観を明らかにしつつ、奥行きに富んだ内容のブログにしたい。

日記120921・健康酒談義

tokyokid2012-09-21

日記120919・健康酒談義

 上戸にとって「健康酒」などは酒のうちに入らないだろう。でも世の中には「奈良漬」をかじっても酔っぱらう人だっているのだ。
 新聞では平成のいまになっても、大学生が新入生などにイッキ飲みを強要して病院に担ぎ込まれたり、はなはだしきは死んだりする事故の記事を見かける。上戸のうちでもっともタチが悪いのがこの手の「オレの盃が飲めねえのか」というヤカラだ。まったく野蛮極まりないが、世の中からはまだ消滅しないでちらほら散見するのが困りもの。これはなんとかならないものか。
 下戸のわたしでも、たまには酒の気配だけでも味わいたい、と思うことがある。そのとき重宝するのが健康酒だ。写真の両端は備後鞆津の「保命酒」の大瓶と中瓶、真ん中が尾州犬山の「忍冬酒」でこれは白鳥風の容器が凝っている。両方とも江戸時代からの老舗である。保命酒は黒船ペリーに献上した酒だそうだし、忍冬酒は沢庵禅師が賛美したという代物だ。氷で割ってオン・ザ・ロックにするとけっこういける。もっともかすかに薬草の匂いがするのだが、そこがまた健康に効きそうでいい。
 あいにく在庫を切らしてしまって、かの有名な信州の「養命酒」が写真にない。残念なことである。