tokyokidの書評・論評・日記

tokyokid の書評・論評・日記などの記事を、主題に対する主観を明らかにしつつ、奥行きに富んだ内容のブログにしたい。

日記180421・必読2冊

tokyokid2018-04-21

日記180421・必読2冊
 最近のある読書好きの友人への手紙を引用する。日本人なら誰にでも通用する内容と思うからだ。

<以下引用>
ご無沙汰しております。最近読んだ本を2冊、日本人必読の書としてご紹介します。

1. 日本中枢の崩壊、古賀茂明著、アルファ新書
 日本中枢といえば司法、立法、行政の長を代表とする人たちを指すのであろう。この階級がいかに腐ってしまっているか、また役人に代表される行政のしていることが中央省益を守ることだけに汲々としていて公僕たる自覚もなく、費用の一切を弁じている納税者たる国民の利益を反映する仕事をしているとは言い難い現実が余すところなく描写される。筆者は元経済産業省の幹部であった人だから、ふだんわれわれ一般国民が知り得ない省庁内部の詳細が語られて興味深い。これら中央省庁の判断業務を司る人たちの無責任な仕事ぶりが処理業務を汗をかきながら担当する一般職員の仕事ぶりと対比されて興味深い。

2. 儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇、ケント・ギルバート著、講談社
私はすでに中国の中枢部つまり共産党内で日本占領後の政策が出来上がっており、それによると占領後は西日本から南を中国日本省、東日本と北海道を東日本自治区として中国領に組み入れる予定などと聞くと心配で夜も寝れぬ状況にある。分割統治は勝者の常識だから、中国が日本を占領すれば必然となるであろう。ならばまだ現在のままアメリカの実質的属国になっていたほうが、独立国で曲がりなりにも一国であるほうがまだいいと思うのは私だけだろうか。日本の将来をご心配の皆さまには是非読んでいただきたい。
この本の描く危機的な状況の日本は、アメリカ人にとってはどうなろうと本来他人事である。だが日本人の私にとっては重大事だ。ま、私が死んでからあとに起こるなら仕方もないことだが、それにしても残された者が気にかかる。儒教なんて江戸時代から後だけでも日本には多くの儒学者が出ているというのに、こうした視点から説いた日本人学者がいままでに居なかったのは不思議でならない。もしかしたら私だけが知らなかったのかも知れないのだが。ではよろしく。
<以上引用>□
(写真はネットから借用)

日記180411・耳付きサンドイッチ

tokyokid2018-04-11

日記180411・耳付きサンドイッチ
 前回は恒例のエイプリル・フールで失礼した。で、再三パンの話題を持ち出して申訳ないのだが、やはりひとこと言いたい。
 亡くなった作家の池波正太郎が、サンドイッチは耳付きに限る、と言っていた。彼が銀座の風月堂でみやげというか夜食用のサンドイッチを買うときは、必ず店員に特注して耳付きのサンドイッチを用意させたそうである。全面的に賛成である。なんで日本ではどこでも耳を落としたサンドイッチしか売っていないのかなあ。あんなもの、女子供の食べるものだ。大の男が食うものではない。
 だいたいパンでおいしいところは外側の焼けている部分と決まっている。欧米人だって、ディナーにロールパンが出ると、皮をむいて中の白い部分は捨てて、おいしい焼けた皮の部分だけを食っているよ。日本人は、米は知っているかもしれないが、パンのことはトンとご存じない。だいたいこの頃の「もっちり」した、というよりネチャネチャしていてちっともカリッと焼けていないパンのまずさはどうだ。いわば生焼けのパンで、これも腹が立つ。いまどきはどこに行ってもこれだから余計に腹が立つ。誰か昔のように香ばしいさっくりと焼けたうまいパンを食わせてくれえ。
 一軒だけ神戸でドイツ語の店名のパン屋で、うまいロールやコッペやフランスパンを供する店がある。ここでは2階がサンドイッチ・カフェになっていて、感心に全部耳付きサンドイッチを客に出すからその点は買える。でもこの店でさえ、食パンはさほどでもない。ドイツ人は日本人がパンの味を知らないと侮ったとは思わないが、事実はそうなっている。
 私は耳付きサンドイッチしか買わない、作らない、食わない。これからのまだ長い人生、これで押し通すつもりだ。ほらね、見てよ、ダグウッド・サンドイッチにもちゃんと耳はついているじゃないか。□
(写真はネットから借用)

日記180401・サマーハウス購入

tokyokid2018-04-01

日記180401・サマーハウス購入
2018年4月1日
 10年ほど前に日本に永住帰国したとき、腰痛だったので気候温暖の地を終の棲家に選んだ。しかし夏は暑いので、夏を別に過ごせる涼しい場所も探した。北は釧路から始まって函館、伊達紋別など北海道の地、東北では弘前や横手など人情の篤い地、さらに首都圏周辺では那須塩原裏磐梯蔵王などである。いずれも帯に短し襷に長しでそのときは決まらなかった。
 それがこんどはほんの近間で見つかったのである。いま住んでいるところからくるまで一時間もかからない箱根の端で芦ノ湖が見渡せる別荘地である。ここは標高が350メートルと少し高いだけで、隣にある芦ノ湖カントリー・クラブでは9月終りには寒くなるのでゴルフ場を閉めてしまうくらい涼しいところだ。家から芦ノ湖も見渡せ、ちょっと出れば富士山も視界に入る。まさかこんな近いところに夏の別荘地として好適の地があるとは知らなかった。さっそく土地だけ購入した。ついでに別荘敷地の半分ほどを買収しておいた。周りは写真でごらんのような立派な家が建っているが、私はアメリカからダブルサイズのフル装備トレーラーハウスを買って持ち込もうと考えている。
 我が家においでくださる皆さま。この夏には完成していますから是非おいでください。お待ちしておりますよ。
ではまた。□
(写真はとりあえずネットから借用)

日記180321・なぜ日本にファーマーズ・マーケットがないか

tokyokid2018-03-21

日記180321・なぜ日本にファーマーズ・マーケットがないか
 なんで日本にファーマーズ・マーケットがないのか。アメリカでは全米にあるというのに。ま、写真を見ていただこう。これがアメリカのファーマーズ・マーケットだ。
 これは市役所や商業モールの駐車場など、広い場所で行われる。近所の農民が自分の畑でとれた作物を売るのだ。それぞれの場所で、開かれる曜日が決まっており、その地域では毎日どこかでくるまで行ける範囲で市が立っている。近在の農民が余った収穫物を持ってきて大量に安く売る。安いのは訳があって、たいていはスーパーマーケットなど正規の客先に出荷できない形の崩れたものが多い。もちろん余剰生産物の場合もあって、その場合は商店での売物の産物であるから、客にとっては安いだけ得、というわけである。私がいくところでは、よく蜂蜜や各種の果物ジャムなどを大瓶に入れてこの手で安く売っていたものだった。
アメリカにも消費税がある。税率は各州によって違うが、このファーマーズ・マーケットで売る分については消費税がかからないのが普通である。だからそれだけでも安く買えるのである。客は安く買え、農民は正規には売物にならない産物を現金化することができる。一挙両得である。たとえば、私は在米中毎年春になると手製の苺ジャムを大量に作っていた。このファーマーズ・マーケットで形は悪いが格安の苺をしこたま買ってきて、大きな琺瑯鍋に砂糖と一緒に放り込んで、半日かけて煮る。簡単な作業で、以前このブログにも「ちびまる子の苺ジャム」として作り方を掲載したから、ご興味がおありになればサイト内検索していただければ簡単に出てくる。
日本には立派な「道の駅」などがどこにでもあるが、ここで売っているものは形がよくて市販の値段とほとんど変わらない。換言すれば高い産物だけが並べられている。消費税も勘弁してもらえない。なんで一挙両得で一石二鳥のファーマーズ・マーケットが日本で普及しないのかわからない。下司の勘ぐりでいえば、お上と業者が結託して、農民と消費者を利するこうしたファーマーズ・マーケットを開かせないのだろう。誰かそうでないと証明してくれないか。□
(写真はネットから借用)

日記180311・厚皮まんじゅう

tokyokid2018-03-11

日記180311・厚皮まんじゅう
 昔の人にとって餡はご馳走だったのだろう。砂糖は高価でなかなか手の出ない貴重品だったのだから。でもいまは違う。メタボの元凶である砂糖は忌避される時代なのだ。
 世に薄皮まんじゅうはどこにでもある。蔓延している。皮が薄いのだから必然的になかの餡は多い。わたしはこれが気に入らない。だから厚皮まんじゅうを探す。だがこれがなかなか見つからない。
 それで仕方なく「皮が厚くて餡の少ない」中華まんじゅうを買ってしまうことになるのだが、和菓子と中華まんじゅうとは似て非なるものだ。これも気に入らない。
 どこかに厚皮まんじゅうを売っているところはないかなあ。なかの餡の甘味が控え目であればもっといいのだが。□
(写真はネットから借用)

日記180301・上野東京ライン

tokyokid2018-03-02

日記180301・上野東京ライン
 この欄ではいつも文句だけ言っているから、たまにはいいことも書かなくてはならない。最近 JR東日本管内のいわば首都圏に「上野東京ライン」が開通した。ありようは上野駅と東京駅の間の従来線に複線をひとつ増設しただけのことだが、名にしおう東京のド真ん中のことであるから、その増設はさぞ大変な作業であっただろうことは想像に難くない。その結果東京駅や上野駅始発の電車がなくなって、いわば関東平野の端から端まで貫通することになった。もちろん東京駅や上野駅は単なる通過駅になってしまったわけだ。
 今回結ばれたのは従来の東海道線高崎線、それに宇都宮線であるが、常磐線も品川駅まで乗り入れとなった。この結果、たとえば熱海発高崎行、逗子発宇都宮行などができたのである。つまり前述のごとく関東平野の端から端まで、乗り換えなしに行けることになって、これは便利になった。
 同様なことが私鉄各線を結んで行われている。すでに埼玉の奥から湘南の海沿いまで、また旧国名で相州といわれた中央林間から、武州の久喜や栗橋方面まで直通電車が走っている。いまの国土交通省、昔の運輸省の東京の私鉄は山手線で止める政策を変えただけでこんなに便利になった。
 ま、これで日本中の人口が首都圏に集まってしまう一極集中に拍車がかかることは間違いない現実なのだが。□
(写真はネットから借用)

日記180221・紳士のスポーツ

tokyokid2018-02-21

日記180221・紳士のスポーツ
 先日知り合いの若いビジネスマンに年配の紳士を紹介することになって、都内のさるホテルで待ち合わせることになった。もちろん仕事上のことである。で、現れた若いビジネスマンのいでたちに驚かされた。なんとTシャツにジーンズというラフな姿である。会談のあとでひとこと文句に及んだ。
 改まって人に会うときは、ちゃんと襟のついた服装でくるべきだ、と言ったら「そんなことは知りませんでした。今日初めて知りました」という。それではなんで紳士のスポーツのゴルフの選手が試合のときポロシャツを着ているか。あれは自分が紳士であることの宣言なんだよ、と言ったらキョトンとしている。ま、いまどきの若い人がモノを知らないことは承知しているが、ビジネスマンでもこれほどの基礎的なことを知らないのかと、暗澹たる気持になった。
 ついでにいうと、くだんの若いビジネスマンは、その会合の席に、呼びもしない若い細君を同道しているのである。仕事の相手にいくら自分の細君が若くてきれいだからと言っても一緒に連れてくるヤツがあるものか。江戸っ子で明治の女であった女優の沢村貞子は「下町では、亭主が女房を連れて出歩こうものなら、近所の非難を浴びた」と言っているよ。それが戦前の庶民のたしなみであった。それなのに、みっともないねえ・・・・・・・でもこちらのほうは文句を呑み込んだ。
 あーあ。昭和も遠くなりにけり。□
(写真はネットから借用)