tokyokidの書評・論評・日記

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日記180321・なぜ日本にファーマーズ・マーケットがないか

tokyokid2018-03-21

日記180321・なぜ日本にファーマーズ・マーケットがないか
 なんで日本にファーマーズ・マーケットがないのか。アメリカでは全米にあるというのに。ま、写真を見ていただこう。これがアメリカのファーマーズ・マーケットだ。
 これは市役所や商業モールの駐車場など、広い場所で行われる。近所の農民が自分の畑でとれた作物を売るのだ。それぞれの場所で、開かれる曜日が決まっており、その地域では毎日どこかでくるまで行ける範囲で市が立っている。近在の農民が余った収穫物を持ってきて大量に安く売る。安いのは訳があって、たいていはスーパーマーケットなど正規の客先に出荷できない形の崩れたものが多い。もちろん余剰生産物の場合もあって、その場合は商店での売物の産物であるから、客にとっては安いだけ得、というわけである。私がいくところでは、よく蜂蜜や各種の果物ジャムなどを大瓶に入れてこの手で安く売っていたものだった。
アメリカにも消費税がある。税率は各州によって違うが、このファーマーズ・マーケットで売る分については消費税がかからないのが普通である。だからそれだけでも安く買えるのである。客は安く買え、農民は正規には売物にならない産物を現金化することができる。一挙両得である。たとえば、私は在米中毎年春になると手製の苺ジャムを大量に作っていた。このファーマーズ・マーケットで形は悪いが格安の苺をしこたま買ってきて、大きな琺瑯鍋に砂糖と一緒に放り込んで、半日かけて煮る。簡単な作業で、以前このブログにも「ちびまる子の苺ジャム」として作り方を掲載したから、ご興味がおありになればサイト内検索していただければ簡単に出てくる。
日本には立派な「道の駅」などがどこにでもあるが、ここで売っているものは形がよくて市販の値段とほとんど変わらない。換言すれば高い産物だけが並べられている。消費税も勘弁してもらえない。なんで一挙両得で一石二鳥のファーマーズ・マーケットが日本で普及しないのかわからない。下司の勘ぐりでいえば、お上と業者が結託して、農民と消費者を利するこうしたファーマーズ・マーケットを開かせないのだろう。誰かそうでないと証明してくれないか。□
(写真はネットから借用)