tokyokidの書評・論評・日記

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日記150121・イスラム国進路誤った安部首相

tokyokid2015-01-21

 安部首相は針路を誤った。日本はこれから「いつか来た道」を突き進むだろう。つまり戦争への道だ。戦後の憲法第九条に集約される「平和宣言」はどこに行ったのか。
 日本には確固たる哲学も戦略もないのに、極東から中東までわざわざ出掛けて行って、この年間予算の10倍以上の借金を持つ日本国が、テロと戦うなんて宣言をしたのは僭越だった。日本は極東から中東に大兵力を派遣して、そのテロ国家と闘う準備は整っているのだろうか。つまりは今回イスラム国からこのような脅迫を受けた場合、イスラエルのように「テロ国家とは取引せず」として、人質2名をむざむざ殺して無駄な血税は使わず、いまからでも遅くはない中立宣言を出す決心はできているのだろうか。
 キリスト教イスラム教、ユダヤ教はそれぞれ「自教の神以外は邪教とみなして信仰するな」と教えている。つまり一神教なのだ。だからこそこの2千年間キリスト教徒とイスラム教徒とユダヤ教徒の間の軋轢は収まらないのだ。それに反して、日本の仏教にそんな教えはない。だから日本がキリスト教国に加担してキリスト教以外と闘うと宣言することは、当然日本は十字軍に象徴されるキリスト教国に加担したとみなされるのは世の習いだ。ここは当然憲法9条を遵守して中立を保つべきだった。安部首相はこういうことも理解したうえで「テロとの戦い」を宣言したのだろうか。「戦い」というからには、第二次世界大戦以前の「宣戦布告」を伴ういわゆる「戦争状態」に入ることばかりでなく、ベトナム戦争、アフガン戦争はては911以来のテロ戦争など、どのような事態にも対処できる体制を組んだ上で、一方に加担する宣言をしたのだろうか。だがこういう首相を選んだのは日本国民だから、日本国民もいずれこの失政の責任をなんらかの形で取らなくてはならなくなる。つまり戦争だろう。
 日本は「先送り」「なし崩し」の国だから、今回のイスラム国の2億ドルの要求に対しても、これを払って2人の日本人を救おうとするだろう。いつぞやのフィリピンでの三井物産支店長救出劇を見れば明らかなことだ。あの件は当事者がいまでも生存中であるにも係わらずすべての関係者が口をつぐんでいて、本来有能であるところの日本のマスコミも政府の鼻息を窺ってなんの追求もせず、いまだに国民に真相は知らされていない。こんどは2人で240億円の巨額だぞ。おれの税金を安部の失政の尻ぬぐいに使われてはたまらないよ。