tokyokidの書評・論評・日記

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日記140724・国道405沿い風景

tokyokid2014-07-24

 南加と呼ばれる南カリフォルニアロスアンジェルス地域には国道の405が南北に走っている。ちなみにアメリカの国道の番号はわかりやすい。奇数が南北線、偶数が東西線。それにヒトケタ番号の国道が大幹線、フタケタ番号がその次、ミケタ番号は幹線の迂回線である。したがって国道405は、カナダからメキシコまで信号がひとつもない国道大幹線の5をロスアンジェルス附近で迂回している線なのである。
 写真はこの405沿いの点景を北から順に並べてみた。じつは405は、日本人居住者が多いことで知られるアーバイン市のあたりでなくなり、この先は大幹線の5となる。
 まず米国にはめずらしいプロサッカーのフランチャイズがあるカーソン市にある Goodyear の飛行船場。これは遊覧飛行用というが、私は乗ったことがない。このあたりはまだ405だ。
 それから南に下って、前回ブログのサンクレメンテのすぐ南隣にあるサン・オノフレの原子力発電所。国道からこんな近いところの海岸線にある。別に目隠しもせず、周囲から丸見えだ。ここはすでに国道5となってしまう。
 それからあとはさらにちょっと南の、ロスアンジェルスとサンディエゴの中間にあるオーシャンサイド市近辺の画像。まず通勤列車。これは朝夕の通勤時だけ運行するサンディエゴ・ロスアンジェルス間の通勤列車で MetroLink という。不思議なのはこの会社は線路を Amtrack という国の鉄道会社から賃借りしていることで、線路を共用しながら通勤時だけ自前の列車を運行していることだ。一方Amtrackのほうは、全国ネットの列車を運行していて、通勤用ではない。駅に行くと、切符の自動販売機が両社それぞれ別に用意してあって、間違って他社の切符を買ってしまうとあとが面倒になる。ご覧のように通勤列車といえども二階建てになっていて、通勤時でも客が座れないということはない。楽に座って新聞を読みながら通勤できる。こういうやり方をみていると、国鉄を民営化して以来、切り離した在来線を線路ごと自治体に引取らせてしまった日本のやり方が賢かったかどうかは疑問が残る。アメリカのように線路は国が保有して、鉄道会社は車両を運行させるだけ、という選択肢もあったのではないか。
 さらに国道5を南に下ったところに検問所がある。これは南のメキシコから入ってくる密入国者や麻薬などを取り締まる検問所だ。必要に応じてすべての車両を止め、運転者や車内を探索する。この日は明け放しで通行自由であった。
 ご参考までに、オーシャンサイド市の住宅地道路と幹線道路の写真を掲げておく。両方とも広いので見分けがつきにくいかと思うが、くるまが駐車していない広い道のほうが州道で幹線である。