tokyokidの書評・論評・日記

tokyokid の書評・論評・日記などの記事を、主題に対する主観を明らかにしつつ、奥行きに富んだ内容のブログにしたい。

日記140716・サンクレメンテ・カリフォルニア

tokyokid2014-07-16

 ロスアンジェルスの南にサンクレメンテという小さな保養地というかリゾートというか、金持の引退後の住居地としても有名な街がある。昔の大統領であったリチャード・ニクソンの別荘があったところとしても有名であった。名前からして、メキシコの文化が色濃く残るきれいな街である。写真はこの街のスナップである。雰囲気を感じてほしい。
 むかしアメリカは、国を挙げて「西をめざせ」であった。英語でいえば「Westward,Ho!」である。そしてアメリカ大陸の西の果ては、いうまでもなくいまの西海岸であり、そこに到達したあともアメリカ人は貪欲にハワイを併合し、さらには宇宙開発へと進む。その重要な拠点となったのが、日本の国土ほどの広さを持つカリフォルニア州であった。いまでもカリフォルニア州は、国富の10%程度を産出し、その経済規模は全カナダと同じくらいのはずである。私の記憶によれば、アメリカの人口平均線がミシシッピ河を越えたのは1850年代だった。つまり南北戦争が起ったころには、アメリカの人口の半分はすでに当時「西部」と呼ばれたミシシッピ河の西側に住んでいたのだった。
 太平洋に向ってひらけたこの街は、白人の高齢引退者の住民が多い。いわゆるメキシカンも多い。だがまだ東洋人は比較的少ない。だから建物の特徴はメキシコ風の白い壁に赤い屋根であり、これは商店街に至るまできれいに統一されてこの街の特徴となっている。常夏の国カリフォルニアであるから、サンクレメンテからは毎日絵のように綺麗な西日が太平洋の水面に没するところを見ることができる。この街では、出来のいいメキシカン料理を楽しむこともできる。
 写真にサンディエゴとロスアンジェルスを結ぶ鉄道のサンクレメンテ駅を何枚か加えておいた。サンクレメンテでは、たかが鉄道駅といえどもこのように美しい。夕日も美しい。いちどこの街に、一個月ほど長期滞在してみたいと思っている。写真のうち夕日はネットから借用。