tokyokidの書評・論評・日記

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日記140801・アメリカの商用車デザイン

tokyokid2014-08-01

 今回は商用車の写真が少ない。仕方ないから、レンタトラックの写真も入れておくことにしよう。
 日本ではレンタルのトラックというのはまず見ない。移動距離が短いのと、ものを運ぶなら業者に頼むということが気軽にできるせいもあるだろう。でもアメリカでは、運送業者にちょっとした家具などの移動を頼むとすると、相当の出費を覚悟しなくてはならない。そこで学生などは、ここに掲げてあるレンタトラックを一日20ないし30ドルほどで借りて、あるいは6時間ほどの時間貸でさらに節約して、あとは友人を頼んで自分で運ぶのだ。こうすれば業者に頼む何分の一かの支払で済む。レンタトラックといっても大きさや形状はさまざま。写真にあるように、トラックやバン、それに乗用車に繋げて引っ張るトレーラー形式のものもある。それにワンウェイと言って、出発地と返却地が異なる場合でも(乗り捨て料金を払えば)どんな遠距離でも「走った分だけ」で借りられる。ロスアンジェルスで借りて大陸横断して、2824マイル(4500キロ余り)先のニューヨークの引越先まで走って、そこで乗り捨て・返却することも可能なのだ。
 商用車のほうは、まず現金輸送車。トラックの出来が違うでしょ?そう、頑丈に出来ているのだ。なにしろアメリカでは、銀行強盗が機関銃や手榴弾を使ったりすることは別に珍しいことではないからね。タイヤなんかも、ちとやそっとではパンクしないようにできている。パンクしても少しの距離なら強行突破できるだけの強度を備えているのだ。
 次はサンドイッチ屋のトラック。サンドイッチの写真をうまくあしらって、地の赤い色がいい。最近はどこでもインターネットの時代だから、グーグルの検索サイトに店名を入れて検索すれば、たちどころにこの店のホームページに辿り着くことができる。試しに「corner bakery café」と入れて検索してご覧なさい。メニューから注文先の電話番号から、イッパツだ。ゴテゴテと電話番号やURLアドレスをトラックの車体に書き込んでいないところがしゃれているではないか。こうして走る広告塔と運搬手段がみごとに一致している。デザインも色を含めてとてもいい。思わず食欲をそそられてしまう。
 最後に家具屋のトラック。トラックといってもこれは24フィートのトレーラー車で、日本では幹線しか走れず、街の路地には入って行けないので、このサイズのトラックを使う家具屋は、日本ではまずないだろう。それがこのデザイン。中に入っている(であろう)家具のデザインもさぞかしいいだろう、と期待させるだけの車体デザインだ。
 日本のトラックも、街の点景として観客を楽しませるように、同時に店の宣伝もスマートに行えるように、もうすこしデザインを考えてくれないものか。