tokyokidの書評・論評・日記

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日記130424・アメリカのハンバーガー

tokyokid2013-04-24

 アメリカ人の考える「うまいハンバーガー・サンドイッチ(以下サンドイッチであってもハンバーガーと表記)」とはどんなものだろうか。
 そもそもアメリカにおけるハンバーガーは、日本における握飯と同じしろものだ。主として軽食用だが、主食としても用いられる。自家用もあるが、商売として売物にもなる。うまいのもあり、まずいものもある。好みもあり、バラエティもそれなりに付けることができる。上品に口に運ぶのではなく、他人の目を意識することなく、食器を使わず手に持ってかぶりつくこともできる。そしてなにより、うまくなくてはならない。
 アメリカで商売用のハンバーガーといえば、一番はM社であろう。間違いなく規模は一番である。だが「M社のハンバーガーより、オレが家で焼くハンバーガーのほうがはるかにうまい」と自慢するバーベキュー男は掃いて捨てるほど居るのも事実だ。その人が焼いてくれた牛の挽肉に野菜をはさんでトッピングをかけてパンにはさんでハンバーガー・サンドイッチにしたものを頬張ってみると、たしかに売っているハンバーガーよりもうまいことが多い。最近M社のハンバーガーの肉は、冷凍庫から取り出したパテのような型で成形したかたちそのものを焼いただけ。量産品のイメージが先行して、うまい手作りの味には程遠い。
 これではならじ、と味でM社を凌駕しようとするハンバーガー屋が、その地方地方で雨後の筍のごとく出現してきた。写真はそのひとつ、最近南カリフォルニアでも店舗数を伸ばしてきたI&O社のハンバーガーである。見てくれはM社と同じようだが、味はまるで違う。これがうまいのだ。いちど食べ比べてみることをお勧めしたい。