日記130421・四文字英語
この写真を見てニヤリとできる御仁は、英語に堪能な御仁である。
その昔初めてアメリカに行った頃、気の置けないアメリカ人に、四文字英語を教えてくれ、と頼んでみたことがある。当方は辞書には出ていないが、アメリカ人であれば紳士・淑女を問わず頻繁に相手を罵倒するために使う四文字英語が何種類かあるので、それらの言葉を差し障りのない友人に頼んで教えてもらおう、という魂胆であった。そうしたら、「オレは east と west しか知らないよ」と軽くいなされてしまって、新しい語彙の獲得は失敗に終った。
いまも発行している雑誌「playboy」は、センスのいいマンガも売りもののひとつだが、昔落書きのある塀沿いに歩いている、ネクタイに背広姿の、ということはインテリの二人連れを意味しているわけだが、そういうシーンの一コマ漫画があって、それが大きく「fack」と塀に書かれた落書きを見て「アメリカ人の英語力も落ちたものだなあ」とお互いに嘆く場面があった。正式の綴りは「fuck」である。
ま、このくるまのオーナーは粋人に違いない。そして他人に指差されると「fac」は「factory」だよ、と涼しい顔をして受け流すのだろう。