日記120724・イチローの記者会見ＴＰＯ

日記120724・イチローの記者会見ＴＰＯ

　きょうイチローがマリナーズからヤンキースに移籍するという記者会見があった。ここで問題にしたいのは、記者会見でのイチローの服装だ。きちんとネクタイを締めてスーツ姿だ。日本人が自分の去就に関してモノをいうとき、みなこのように服装を整えているだろうか。日本のテレビは、お茶の間かなにか知らんが、男はＴシャツや女は袖なしなど、くだけ（過ぎ）た服装ででてくる場面が多過ぎる。言い換えれば出演者がだらしない恰好の番組が多い。こういう番組は、得てして内容も取るに足らないものが多い。したがって聴取者にはっきりとしたメッセージが届けられない。だから放送ワクの時間をつぶす番組としか理解されない場合が多い。男は公衆の面前で自分の去就について語るとき、このように自信と誠意を込めたきちんとした正装でありたい。英語では　dignity　とか　circumstance　という言葉でこのような状況を捉えて自分がその場に適切な表現を行う。その第一歩が服装というわけだが、こういうことも考えなくなった日本人は、ＴＰＯに関しても自分の考えをなくしてしまったのだろう。かつて大宅壮一は、日本のテレビ文化を称して「一億総白痴化」と言ったが、昨今の状況は間違いなくそうなってきた。写真はネットから借用。□