tokyokidの書評・論評・日記

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日記140426・ニュース・キャスターのTPO

tokyokid2014-04-26

 日米のニュース番組の出演者の服装についてひとこと。
 写真はアメリカのニュース番組にでてくるキャスターの服装である。男と女で差はあるが、概して正装というか、少なくとも準正装で出てきている。
 まず男のキャスターだが、メインのニュースから、スポーツ、天気予報に至るまで、例外なくきちんと背広にネクタイ姿だ。客に接するときは正装だ、ということが、骨の髄まで叩きこまれている西洋人の姿がそこにある。換言すれば、ネクタイをすることは紳士の条件であり、彼の地では、きちんと正装できなければ紳士とは認められず、紳士でなければ他人に信用されない、という伝統がいまでも息づいている。もともとヨーロッパで作られた伝統だが、新世界のアメリカでもまだ生きている伝統だ。正装とは、男の場合ネクタイであり襟の付いた背広である。たとえばゴルフは紳士のスポーツだから、襟のついたポロシャツでなければプレーできない。Tシャツでプレーさせるゴルフ・コースはかなり格が落ちる、ということは、読者諸賢は先刻ご承知だろう。テレビの話に戻ると、日本のニュース・キャスターは、お茶の間感覚と称して、ノー・ネクタイあり、スポーツシャツあり、ワイシャツ姿で腕まくり、というのもあり、こんな客に失礼な服装で報道するこいつらのニュースの内容をいったい信用していいものかどうか、当方が迷ってしまう。日本のテレビ局よ。メインのニュースは言うに及ばず、天気予報やスポーツのキャスターであっても、きちんと背広とネクタイで出演するよう、キャスターを指導してくれ。そうでなければ、ニュースの中身まで信用できなくなるよ。とくに国民全部から強制的に視聴料を徴収しているNHKは、服装もTPOに応じて、客に失礼でないものを徹底すべきだ。お茶の間で寝そべった服装のままのこのことテレビに出てきてニュースを読み上げるキャスターなんて、お目にかかりたくもないよ。アメリカでは、台風を現場中継するキャスターでも、傘とレインコートの下はきちんと背広にネクタイ姿だよ。
 アメリカの女性キャスターの服装は、この十年ほどで随分変わった。以前は女性でも正装して、たとえばブレザーとか、スーツとか、きちんと襟のついた上着を着ていたものだ。それがいまはご覧のとおりセーター姿あり、襟なしのシャツ姿あり、でもジャケットを着ているキャスターもいて、ま、服装の正装具合も混合状態ということができるだろう。これが日本となると、ときどき夜会服を着てこれから夜のパーティにでも行くのか、という肌も露わな服や、いい齢をしてちょうちん袖の服で出てくる女性キャスターがいる。ニュース番組は夜のパーティとは違うのだから、女性の服装もTPOを尊重してもらいたい。アメリカでも日本でも女性が強いから、アメリカではまず女性が過去の服装の観念を破壊して、それから男性が続くの図か。アメリカもこうなってしまうなら、礼儀も正装もなくなってしまって世紀末の図。いやになってしまうね。