日記130623・いまどきのバアチャン

　ひとむかしまえ、六十過ぎのバアチャンといえば、冬は陽のあたる廊下にちんまり坐って、孫の手袋でも編んでいる、というのが一般の社会通念だった。
　それが日本女性の平均寿命が五十歳から八十何歳かに延びて、まあいまのバアチャン連中の、なんと活動的なこと！
　写真はとりわけ茶目っ気の抜けないバアチャンが、庭の彫刻のポーズをマネしているところ。子供っぽいといえばそれまでだが、マネしていないほうも含めて、お若い気分でいらっしゃる。それぞれの服装も、巣鴨だけが情報発信地ではないことを如実に示している。色メガネなんてかけちゃってさ、なんとまあお若いこと。
　場所はカリフォルニア州ロングビーチの隣にあるロスアラミトスの広大な牧場跡地のほんの一角。いまは一般公開していて、これまた昔全盛だった西部劇時代の牧場はかくもありなん、という風情だが、私どもが訪れたときは閑古鳥が鳴いていた。これで今回のアメリカ訪問報告を終る。