tokyokidの書評・論評・日記

tokyokid の書評・論評・日記などの記事を、主題に対する主観を明らかにしつつ、奥行きに富んだ内容のブログにしたい。

日記121201・わたしのボランティア活動

tokyokid2012-12-01

日記121119・わたしのボランティア活動
 わたしのボランティア活動は、原則月一回の、さる老人ホームでの映画観賞会の開催である。かれこれ一年間続けている。アメリカ滞在中は同じようなことを日系高齢者ホームで一週間にいちど、往復100マイル(約160キロ)の遠路をものともせず五年間以上続けていたから、やり方はわかっている。今回は自分の VTR や DVD のライブラリーから、毎回違う作品を持参する。このホームの入居者は約45人、そのうち自立できる人が7割を超すという。残りは要介護の人たちだ。
 義母がここに厄介になることになって、本人からしきりに「やることがない」という愚痴を聞く破目になった。なにしろたいていの日本の老人ホームは、スペースが不足しているから、運動する場も非常に限られてしまう。老齢になっても必要な運動をしない、いや、する機会がないとなると、たしかに時間を持て余すだろうなあ。齢をとって眼も往年の元気を失った義母は、趣味だった裁縫、刺繍、読書など目を酷使する作業のやる気を失くしたようで、毎回同じ愚痴を聞くことになった。
 そこで自分ができる範囲の映画会開催となったものだが、おかげさまで義母と親しい人などを含めて、毎回けっこうな人数が観にきてくださる。ただ「観客」に気に入ってもらえる作品を選定するのが大変だ。まず日本語の作品でなければならない。面白く、見終わったあとでニコニコできる作品がいいという。映画として出来がいいものでも、内容が深刻で気が重くなるような作品はいやだという。すると外国映画はダメ、時代劇もダメ、戦後の小津安二郎監督の名作群もダメ、黒沢明作品もどうかなあ。それでいて面白くなくてはならない。新聞連載の「人畜無害マンガ」を長年書き続けた長谷川町子の苦労の一端が偲ばれる。評判がよかったのは「スーパーの女」「フラガール」「Shall we ダンス?」「旭山動物園物語・ペンギンが空を飛ぶ」などであった。もひとつだったのが「Always 3丁目の夕日」「ぼくの伯父さん」などであった。さて、これからなにをやるか。
 ボランティアだからもちろん入場料は無料、報酬も無料で交通費は自弁である。いつまで続くか、自分との戦いが当分の間続く。
 写真はスタッフが作ってくれた一回目用の広報板.