日記160310・ライスカレーかカレーライスか
ライスカレーかカレーライスか
私は長い間、戦後すぐの間は「ライスカレー」が主流の呼び名であったが昭和も後になってから以後は「カレーライス」が一般的な名称としてより頻繁に使われるようになってきたと思っていた。 いわば昭和三十九(1964)年の前回東京オリンピックを境にして呼び名が変わっていったと思っていたのである。 今グーグルで検索してみると「ライスカレー」は248万件、「カレーライス」は1070万件となっている。 やはり世の中の高級志向を反映していると言うべきか、今では「カレーライス」と呼ばれることの方がはるかに多いようだ。
ところがここに新説があり、「ライスカレー」は一つの大皿に飯を盛り、その上からカレー汁をぶっ掛けたもの、「カレーライス」は皿に飯を盛り、其れとは別の銀製の容器等にカレー汁を入れて取り分け用の大匙を添えてだす、つまり飯とカレー汁を別々に出す場合に使う名称との説明があった。 ま、傾向としては私の説とも合致することではあるし、どちらもあたっているのではないか。
ちなみにカレーを日本で広めたのは旧日本海軍であって、その起源は日露戦争の日本海海戦の時よりもさらに遡ると言われる。 生前「海軍学博士」と言われた阿川弘之の著書をあたってみたが「海軍肉じゃが」のレシピはあっても「海軍カレー」はなかった。 今「海軍カレー」は神奈川県横須賀市の名物料理となっているから、ご存じの方も多かろう。
写真はねっとから借用。