日記160226・八十歳にしてナンパを拒否するか？

日記160226・八十歳にしてナンパを拒否するか？

　今日は２．２６事件の日。　事件当日私は生後二か月の赤ん坊であったから、もちろんなんの記憶もない。　ただ母から「あの日から数日は戒厳令で家から外へ出ることが出来ず、幼児用の粉ミルクを買いに行かれなくて困った」と聞かされた。　その日から八十年、事件とは何の関係もないが、ある同級生の興味ある現況報告を一つ掲げる。
　いまどき八十歳を過ぎても元気な老人はたくさん御座らっしゃるとみえて、このほどクラス会を開くことになった。
　その下打ち合わせが男女各一名の幹事に任されて男の幹事は元某国策航空会社のピカイチスチュワーデスの女幹事と駅前の喫茶店で打ち合わせをしようと電話をかけた。
　彼女の返事は「あなた妻帯者でしょ？　私は独身だから奥さんのいる男の人と二人だけでお目に掛かることなど出来ないわ」と言って結局下打ち合わせは不成立に終わった。　
　確かに八十歳を過ぎても、色気も汁気も残る彼女だけに、クラス会の下打ち合わせでもナンパされたと思い込み、これを蹴るというのは今時見上げた貞女である。　でも八十歳を過ぎてオトコにナンパされるのは、いまどきの歓迎すべき珍事と考え、むしろ進んでナンパされるのが至当ではあるまいか。　さて、読者諸賢のお考えや如何？（イラストはネット「素材ダス」から借用）