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日記170321・文科省公認の誤字や当て字

tokyokid2017-03-21

日記170321・文科省公認の誤字や当て字
 来月から新学期だ。胸をふくらませて小学校一年生になる児童が全国にいる。だがこれらの児童の教育の最高行政機関である文部科学省に指導を任せておいていいものだろうか。最近学校で教えられている下記の日本語の用例からすると、とても任せてはおけないと思うのは筆者だけではなかろう。なんとなれば、下記の新旧用例を見ていただこう。
【涼(サンズイ)】これはもともと「凉」とニスイが正しいものを、小学生が間違いやすいということで、文科省が勝手にサンズイを正しいとこじつけたものだ。他の字を見ても、サンズイは液体、ニスイは気体と正確に使い分けている。なんで「涼しい」とサンズイで許されるのか、文科省に見解を聞きたい。
【古希】これは「古稀」の間違い。もとは杜甫の「「人生七十古来稀なり」が出典。辞書で「古希・古稀」などとj併記してあるものは、出版元が文科省にへつらってそのように記載しているに過ぎない。
【白州】もともと「白洲」と書いた。江戸時代の奉行所など、罪人の疑いのある者を取り調べる「おしらす(お白洲)」のことである。白洲は、川の中流に浮ぶ「中洲」などと同じで玉砂利を敷き詰めてある場所のことであるから、これも間違い。第一市販ウィスキー名前が「しらす」ではおかしいではないか。また旧国名をたとえば「近江、遠江信濃、上総、出雲」などを「江州、遠州、信州、上州、雲州」などと略して呼ぶこともあり、「白州」と書けば旧国名にそういう国があるものと誤解しかねない。避けるべき誤用だ。これも小学生が間違えるから間違ったほうを正しいとした文科省独自の見解に基くものかも知れない。文科省の見解を質したい。
 以上はいずれもジイチャンが小学生の孫に教えていて、あとから孫に「間違っていると先生にいわれた」実例だ。ほかにもあるだろう。嘆くべきことだが、日本中の公立高校から漢文が消え、いまでは漱石、鴎外、直哉など規範とすべき日本語もテキストが教科書から消えてしまった。これはまさしく日本語の衰退だ。□