tokyokidの書評・論評・日記

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日記210601・八田與一と野口遵

日記210601八田與一と野口遵

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 戦後80年近く経って、ようやく日本でも戦前や戦中の偉人の事績が公然と語られるようになった。とてもいいことだ。石川県金沢市は、いまは外国となってしまったかつての日本領の台湾と朝鮮に当時世界有数の人工ダムを築いた二人の偉人を輩出した。八田與一と野口遵である。

 八田與一は今に残る台湾最大の人工ダム「烏山頭ダム」の生みの親だ。1886(明治19)年生れ、1942(昭和17)年没。夫人は「外代樹」、與一が戦死したと聞くや愛児とともに夫の作った烏山頭ダムに身を投じて亡くなった。司馬遼太郎の「街道をゆく・台湾紀行」に詳しい。

 野口遵は現在の北朝鮮満州の国境沿いを流れる鴨緑江に当時世界でも有数の大ダム群・水豊ダムを建設した。壮大な事業家肌の人であったようで、現在に残る上場企業・チッソ旭化成積水ハウス信越化学などを残したといわれる。1873(明治6)年生まれ、1944(昭和19)年没。この人の事績はこれらの会社の関係者など「知る人ぞ知る」ということになってしまう。戦後の後述する事情があるからだ。ふたりのために特に申し添えておくが、両方のダム共に、建設後100年近く経った今でも、発電や灌漑など、立派に初期の目的を果たして稼働中であるということだ。日本人として、これは誇っていいことだろう。問題は残念ながら、恩を恩として100年間忘れない親日国として知られる台湾と、平和な生活を営んでいる他国民を拉致して恥じない敵対国として知られる北朝鮮国に物理的に存在しているかどうか、ということだけなのだ。

 

https://www.youtube.com/watch?v=OrKz2rKUKEk

 

https://www.youtube.com/watch?v=Y0wjkcSDIIs

 

□(動画と写真はネットから借用)

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