日記171121・母の誕生日
日記171121・母の誕生日
あまりありふれたことではないと思うが、母と私の誕生日は同月同日なのである。母が亡くなったあと、思い出すこともあって、この日は墓参することにしている。
明治後半から大正にかけて生まれた人は、先の大戦の影響をモロに蒙った。命を投げ出さざるを得なかったのである。女の身としても、戦後の大混乱期を生き抜くためには、ほとんど死ぬ思いであっただろう。まして何百万人も男が戦死して、残された家族のたどった道は想像に余りある。
今の人はいい。親孝行をしようと思えばいつでもできる。私の定義では、親孝行とは、親に高価な記念日のプレゼントをしたり花を贈ったりすることではなく、なるべくたくさん自分の元気な顔を見せればそれでよいのだ、と思っている。
花の日ばかりが母の日ではない。心からそう信じている。□
(写真やデザインはネットから借用)