tokyokidの書評・論評・日記

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日記170521・ナメトンカ!

tokyokid2017-05-21

日記170521・ナメトンカ!
 元大リーガーのジムは気のいいヤツだ。現役のときは投手で、シカゴ・カブスデトロイト・タイガース、キャンサス・シティ・ロイヤルズ。最後はシアトル・マリナーズで締めくくった。1969年からの10年間。通算の戦績は83勝88敗、勝率4割8分5厘。ノーヒット・ノーランも達成しており、立派な、もんだ。ちなみに1995年から8年間、主としてロスアンジェルスドジャースで働いた野茂英雄は通算49勝41敗、勝率5割4分4厘。さらにその前、サンフランシスコ・ジャイアンツで1964年と65年の2年間働いた村上雅則は通算5勝1敗、勝率実に8割3分3厘という、これまた大変に立派な数字をそれぞれ残している。
 この男は気っぷのいい男で、アメリカ人だから物事にこだわらず陽気で冗談が好き、相手のことも思いやる日本人好みの性格だった。引退後は長らくシアトルでスカウトをしていたが、日本にきたのが縁となり、日本のプロ野球でもピッチング・コーチを務めるなど、日本での実績もある男だ。
 それが初めて日本にきてある球団に勤めたとき、その時はもちろん日本語を全然知らなかったわけだが、最初に覚えた日本語がなんと「オマエラ、ナメトンカ!」というものだったそうだ。コーチは選手に対して弱味を見せてはならない。そして選手に勝つコツを教えて、実際に成績を上げてやらねばならない。そうしないと尊敬されるコーチにはなれない厳しい商売なのだ。契約金を何千万円か何億円かもらって、それでもう人生に勝ったつもりになっている、きのうきょう高校や大学を卒業してきた男を教育するというのは、そういうことなのだ。時にはこうして一喝せねばならない。
 彼はその後ダルビッシュの大リーグ契約にも一役買ってテキサスに移ったと聞いたが、それ以来接触していない。彼との思いでは山ほどあるが、いまでもうまくやっているかなあ。それとももうとっくに引退したか。
ところで読者諸賢におかれては、ブログ内検索欄に「史上最高」と入れて検索してみていただけないだろうか。きっと興味ある記事がでてくると思う。□
(写真は一枚だけネットから借用。あとは過去のこのブログの「書評」バックナンバーから再利用)