tokyokidの書評・論評・日記

tokyokid の書評・論評・日記などの記事を、主題に対する主観を明らかにしつつ、奥行きに富んだ内容のブログにしたい。

日記160725・和菓子やーい

tokyokid2016-07-24

日記 160725・和菓子やーい

 小田原の駅ビルに和菓子店があるので、そこをよく利用する。なぜここかと言うと、ここには比較的に昔ながらの和菓子を置いてあるからだ。
 昭和とくに戦前の東京には、町ごとに食べもの屋があった。いわく蕎麦屋鮨屋惣菜屋などで、和菓子屋もそのひとつで、どこにでもあった。和菓子といえば餅、ようかん、大福、まんじゅう、団子などを思い出すが、町の和菓子屋にはもっと庶民的というか、基本的というか、そういう種類の和菓子が置いてあった。いわく赤飯、草餅、豆餅、串団子、豆大福、すあま、一口まんじゅう、くず餅、鹿の子まんじゅう、鹿の子餅、焼きまんじゅうきんつばどらやき、最中、みたらし団子、そして夏には水ようかんや水まんじゅう、そして季節には柏餅やちまき、雛あられ、菱餅などなど、種類もたくさんあった。
 いまは専門化されて、ようかん、豆大福、薄皮まんじゅう、最中などの有名店は存在するが、庶民的な和菓子をとりまぜて店頭に置いておく町の和菓子屋がなくなってしまった。世の中はあげて横文字ブーム。スィーツなどというやたら甘いだけの洋菓子が幅を利かせて、和菓子のふんわりとした、やさしい甘味が見向きもされなくなった。そういえば、昔「甘味処」と書いた汁粉屋があって、ガールフレンドをさそってあんみつやみつ豆、ぜんざいなどをよく食べたものだった。
 この小田原の和菓子店は、そういう意味で貴重な存在で、私は重宝しているのである。□(写真はネットから借用)