tokyokidの書評・論評・日記

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日記160710・小6が小1をイジメた

tokyokid2016-07-10

日記 160710・小6が小1をイジメた話

 恐ろしい話を聞いた。現在は社会人になって3年目、だから年の頃は25歳くらいだろうという人の話で、女性だ。その人が小学校に入学したばかりの1年生のとき、高学年の小6女子からイジメを受けたというのだ。どんなイジメだったかというと、小1が小6六人分のランドセルを背負わされて、坂を登らされたという。昨年まで幼稚園児だった子が、はるか年上の6年生の教科書や荷物を詰め込んだ重いランドセルを、それも6個も背負わされたというのだ。昔はこういうことをする子を「オニ」と言った。それにしても繰り返すが、背負わした小6も背負わされた小1も女子だよ。こういうことが起こるというのは、世も末だねえ。
 話してくれたのは、現役時代に一緒の職場で働いていた五十歳代の人だが、湘南地方の丘陵の上に家があって、いまはもう子育ても一段落した人だ。20年ほど前のその頃は子育ての最中で、当時小1だった長女が夜中にうなされて叫び声を立てるので気が付いたという。もちろん学校に報告もしたがなにも動いてはくれず、イジメた小6の母親の一人から謝りの電話があっただけだという。この人は健気な人で「子供を守るのは母親の務め」とわきまえていた人だったので、時間をかけて長女から話を聞き出し、それ以上イジメがエスカレートしないように対策を講じて、学校や相手の両親の協力をアテにすることなく、なんとか無事小学校を卒業させることを得たという。子を守った母親も偉かったが、親の指導にしたがってまっすぐ育った娘も偉かった。
 いまから70年ほど前の日本なら、戦後の混乱期といえどもこんなことは起きなかった。小学校の高学年生は低学年生の面倒を見たし、まして女子が幼年者ひとりにランドセルを6個も背負わせるなんて暴行は聞いたこともなかった。その後日本の親は自分の子供の躾を忘れ、学校の先生は集団生活のルールを生徒に教えるのを忘れ果てたように見える。「自由としたい放題」をここまではき違えるなら、日本は亡国への道をひた走っていると言わざるを得ない。もはや教師をアテにできない小学校なんて、学校ではない。教育委員会文科省か知らないが、学校を管轄する役所が機能していないことは明白だ。□(写真はネットから借用)