日記160412・映画・家族はつらいよ
日記160412・映画・家族はつらいよ
このところ映画づいていて、先日の「海難 1890」「杉原千畝」に続いて山田洋次監督の「家族はつらいよ」を見てきた。 結論から言ってしまうと、この映画は題名や題字ロゴからも明らかなとおり、往年の「男はつらいよ」の翻案なのである。 「男」を「家族」に変えただけのテーマであるが、さすが山田洋次監督、ただの翻案映画ではなく、新しい家族映画に仕立てて現在の社会人が楽しめるようにして出してきた。
この映画の劇中劇では、戦後すぐ作られた小津安次郎監督の「東京物語」の名場面が繰り返し使われていた。
思えば1970年ごろから、同じような良質の家族テレビドラマがあった。 それは「だいこんの花」向田邦子脚本、森繁久彌・竹脇無我主演という父子を中心とした楽しめるドラマであった。 前回の東京オリンピック後の世相を反映した良い家族映画であったが、これを彷彿させる。
もしまだならば読者諸賢にもこの「家族はつらいよ」の一見をおすすめしたい。□(写真は映画のパンフレットから)