tokyokidの書評・論評・日記

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日記150403・神戸の Jazz

tokyokid2015-04-03

 神戸といえば Jazz を外すわけにはいかない。ジャズ好きの友人と語らって、北野のライブハウスに連れて行ってもらった。「SONE」という名門店で、ここは戦後すぐの進駐軍時代から存在していて、ジョージ川口やら中村八大やらナベサダやら、およそ戦後のジャズメンとして名前の挙がる人すべてがたむろしていたところだという。戦後すぐといえば、もう七十年も昔の話だ。
 当夜演奏していたのは、あいにく私があまり関心のない Modern Jazz であった。でもいま Jazz といえば、ふつう Modern Jazz を指すから、あまり文句はいえない。しかし神戸には私の好きな Dixieland のバンドもあるし、写真のポスターでご覧のようにいまどき珍しい Big Band Swing のバンドもあるという具合で、けっこう神戸の Jazz も盛んなのだ。
 一説によると、いまどきの若い者は、Jazz というと、ジョン・コルトレーン以後が Jazz だと思うのだそうだが、なんのなんの、Jazz の歴史は南北戦争までさかのぼることができる。南北戦争のあと軍が放出したラッパや太鼓を使って、アメリカ南部の黒人が思い思いの音を出してそれが Jass とも言われ、 Jazz とも言われ、それから Dixieland Jazz から Big Band の Swing Jazz になり、さらに小編成のいわゆる Modern Jazz になり、いまはその亜流だけになってしまった。
 本家のアメリカでは、人件費の関係からか、とっくに Big Band はすたれてしまったのに、ここ日本ではまだ残っているというから恐れ入る。案外 Dixieland Jazz が欧州で細々と生き残っている事実と一脈通ずるものがあるのではないか。Jazz 好きは神戸に行くべし。ただし最後の写真に残しておいたように、駐車場でオシッコするのは遠慮されたし。