tokyokidの書評・論評・日記

tokyokid の書評・論評・日記などの記事を、主題に対する主観を明らかにしつつ、奥行きに富んだ内容のブログにしたい。

日記141215・六甲おろし

tokyokid2014-12-15

 阪神タイガースの応援歌「六甲おろし」に歌われる神戸の六甲山とは、こういうところだ。写真は山頂付近のものだが、ふだん六甲山になじみのない関東の人には珍しかろう。
 だいたい神戸市は坂の町といわれるが、海岸線から山まであまり距離がないので、地形は自然にそうなる。海岸線から山までのせまい地域に坂の道が何本もあって、その間海岸線沿いに道路や鉄道が走る、というお馴染みの構図である。
 海岸のほうからいうと、神戸の町があって六甲山があって、その後ろが有馬温泉などの内陸地になっているのだが、六甲山そのものはたかだか931メートルほどの高さだ。ただ市街地からほど近い手頃な位置にあることで、昔から神戸や大阪の庶民に親しまれてきた。
 関東には「空っ風」で有名な「赤城おろし」がある。群馬県赤城山は約1800メートルあるから、六甲山の2倍に当る高さだ。こちらの「空っ風」は威風堂々の冬の風で、地元の群馬県はもとより、近隣の埼玉県の一部などにも吹きまくる寒い冬の北風である。昔から「上州名物」は「嚊天下と空っ風」といわれるとおり、赤城おろしは六甲おろしに対して決してヒケをとらない。「阪神タイガース」は「大阪・神戸のタイガース」だろうから、神戸の六甲山を応援歌に取り入れてもおかしくはない。だが風そのものの凄みからすれば、六甲おろしよりも赤城おろしのほうがはるかに上だから、赤城山にいちばん近いパ・リーグ西武ライオンズあたりの応援歌が「赤城おろし」であってもおかしくないのに。